助数詞一覧 = わ行
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わ コピーサイトが見受けられます。著作権侵害という犯罪 データの無断転載を禁じます。未经授权的复制是非法的 もの 数え方 わーくぶっく ワークブック [→ ドリル] 一冊、一部 わーどぷろせっさー ワードプロセッサー [→ ワープロ] 一台 わーぷろ ワープロ [→ ワードプロセッサー] 一台 わいしゃつ ワイシャツ [→ ポロシャツ] 一枚、一つ [着た様]
  1. 【参考】太宰治 「彼は昔の彼ならず」: 黄色いジャケツを脱いでワイシャツ一枚になり、
  2. 【参考】寺田寅彦 「日本人の自然観」: ワイシャツ一つで軽井沢(かるいざわ)の町を歩いたりすることだけを考えても
わいぱー ワイパー 一本 わいや・わいやー ワイヤ・ワイヤー 一本、一束、一巻(まき)、一筋(すじ)、一条(すじ・じょう) わいやろーぷ・わいやーろーぷ ワイヤロープ・ワイヤーロープ 一本、一束、一巻(まき)、一筋(すじ)、一条(すじ・じょう) わいやれすまいく ワイヤレスマイク [→ マイクロフォン] 一本、一台、一式 わいん ワイン [→ 葡萄酒] 一本、一瓶、一樽、一杯
  1. 【参考】久生十蘭 「顎十郎捕物帳 蕃拉布」: 風呂へ入る前に、葡萄酒(ワイン)を一杯いただこうか」 と、言いながら、
わいんぐらす ワイングラス 一個、一客、一脚、一杯、一口(こう・く・くち) 【知識】「一客」は、主に接客や特別な機会のために用意したもので。 ※ 文化財では一口(く)という表現が見られる。
  1. 【参考】宮本百合子 「獄中への手紙 一九三九年(昭和十四年)」: 御褒美はありがとう。折角の特製牛乳のこと故、ワイングラス一杯では足りません。あれは小さいものですもの。
わいんせらー ワインセラー 一台、一本 わか 和歌 [→ 漢詩] 一首
  1. 【参考】坂口安吾 「青春論」: 老婆は一首の和歌を誦してこの歌がお分りであろうか、と云う。
  2. 【参考】高山樗牛 「瀧口入道」: 不図(ふと)眼にとまる経机(きょうづくえ)の上にある薄色の折紙、取り上げ見れば維盛卿の筆と覚しく、水茎(みずぐき)の跡鮮(あざ)やかに走り書せる二首の和歌、
  3. 【参考】横光利一 「夜の靴 ――木人夜穿靴去、石女暁冠帽帰(指月禅師)」: 薬品の匂いがぷんとするのでよく見ると看護婦部屋だったらしい。婦人の好きそうな覚悟を定めた和歌二三首が短冊で壁に貼ってある。
 現存する日本最古の和歌集は『万葉集(まんようしゅう)』で、7世紀後半から8世紀後半頃にかけて編纂され、4,500首を超す和歌が集められている。 『勅撰和歌集(ちょくせんわかしゅう)』は、天皇や上皇の命によって編集された和歌集で、延喜5年(905年)に成立した「古今和歌集」に始まって、永享11年(1439年)成立の「新続古今和歌集」まで、534年間に21の和歌集が編纂された。この勅撰和歌集を総称して「二十一代集」ともいう。 《勅撰和歌集》   書名 下命者 主な撰者 巻数 歌数 1 古今和歌集 醍醐天皇 紀貫之 20巻 1,100首 2 後撰和歌集 村上天皇 清原元輔 20巻 1,425首 3 拾遺和歌集 花山院 花山院 20巻 1,351首 4 後拾遺和歌集 白河天皇 藤原通俊 20巻 1,218首 5 金葉和歌集 白河院 源俊頼 10巻 650首 6 詞花和歌集 崇徳院 藤原顕輔 10巻 415首 7 千載和歌集 後白河院 藤原俊成 20巻 1,288首 8 新古今和歌集 後鳥羽院 藤原定家 20巻 1,978首 9 新勅撰和歌集 後堀河天皇 藤原定家 20巻 1,374首 10 続後撰和歌集 後嵯峨院 藤原為家 20巻 1,371首 11 続古今和歌集 後嵯峨院 藤原為家 20巻 1,915首 12 続拾遺和歌集 亀山院 二条為氏 20巻 1,459首 13 新後撰和歌集 後宇多院 二条為世 20巻 1,607首 14 玉葉和歌集 伏見院 京極為兼 20巻 2,800首 15 続千載和歌集 後宇多院 二条為世 20巻 2,143首 16 続後拾遺和歌集 後醍醐天皇 二条為藤 20巻 1,353首 17 風雅和歌集 花園院監修、光厳院 光厳院 20巻 2,211首 18 新千載和歌集 後光厳天皇 二条為定 20巻 2,365首 19 新拾遺和歌集 後光厳天皇 頓阿 20巻 1,920首 20 新後拾遺和歌集 後円融天皇 二条為遠 20巻 1,554首 21 新続古今和歌集 後花園天皇 飛鳥井雅世 20巻 2,144首 わがさ 和傘 [→ 傘、→ 雨傘、→ 蝙蝠傘、→ 洋傘、→ 唐傘、→ 番傘、→ 日傘、→ 蛇の目傘] 一張(はり)、一本、一柄(へい・え・から)、一骨[骨の本数で] 《付録》 『傘』の家紋
  1. 【参考】島崎藤村 「若菜集」:   傘(かさ)のうち 二人(ふたり)してさす一張(ひとはり)の 傘に姿をつゝむとも 情(なさけ)の雨のふりしきり かわく間(ま)もなきたもとかな 顔と顔とをうちよせて あゆむとすればなつかしや 梅花(ばいか)の油黒髪(くろかみ)の 乱れて匂( にお) う傘のうち
わかざり 輪飾り・輪飾(輪締め・輪注連とも) 一本、一対 喜田川守貞著 「守貞謾稿 巻之二十六(春時)」に見られる『輪飾り』 「守貞謾稿(もりさだまんこう)」は、天保8年(1837)から慶応3年(1867)まで、30年間にわたって書かれた江戸時代後期の風俗史。 [ ] わがし 和菓子 [→ 菓子、→ ケーキ] 一個、一粒、一顆(か)、一枚、一棹・一竿(さお) [羊羹で]、一本、一切(きれ)、一団(だん)[饅頭、餅などの丸めたもの]、一串、一袋、一箱、一缶、一折(おり) ※ 形や盛り方などで様々です。 わがっき 和楽器 [→ 楽器] 一面、一張(ちょう・はり)、一挺[一丁](ちょう)、一管、一茎、一枝、一棹・一竿(さお)など ※ 詳しくは各楽器の項をご覧ください。 わかめ ワカメ・若布・和布 一本、一株、一片、一枚、一巻(まき)、一連
  1. 【参考】泉鏡花 「海神別荘」: 真鯛(まだい)大小八千枚。鰤(ぶり)、鮪(まぐろ)、ともに二万疋(びき)。鰹(かつお)、真那鰹(まながつお)、各(おのおの)一万本。大比目魚(おおひらめ)五千枚。鱚(きす)、魴鮄(ほうぼう)、鯒(こち)、鰷身魚(あいなめ)、目張魚(めばる)、藻魚(もうお)、合せて七百籠(かご)。若布(わかめ)のその幅六丈、長さ十五尋(ひろ)のもの、百枚一巻(ひとまき)九千連。鮟鱇(あんこう)五十袋。虎河豚(とらふぐ)一頭。
わきざし 脇差し [→ 小刀(しょうとう)、→ 大刀(だいとう)、→ 刀] 一振(ふり)、一本、一腰(こし・よう・ふり)、一口(ふり・くち・こう・く)、一刀、一剣、一柄(へい・え・から・つか) ※ 文化財では一口(く)という表現が見られる。※ 新聞や放送などでは、基本的に「本」、もしくは「振り」を使うとされる。 『沃懸地和歌浦蒔絵脇差』指表(刃方が上になる面) (江戸時代 19c) 『沃懸地和歌浦蒔絵脇差』指裏(刃方が下になる面) (江戸時代 19c) 〔東京国立博物館蔵〕
  1. 【参考】江見水蔭 「備前天一坊」: 若侍は鷹揚(おうよう)に二ツ割の青竹の筒を出した。それを開くと中から錦の袋が出た。その袋の中からは普通の脇差(わきざし)が一口(ひとふり)。
  2. 【参考】中里介山 「大菩薩峠 恐山の巻」: その一本の刀の長さが長過ぎるのに比例して、他の一本の脇差の所在がわからない。
  3. 【参考】内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」: 屋敷内では上下を着たり袴をはく時の外は脇差一腰だけをさした。
  4. 【参考】泉鏡花 「印度更紗」: 死装束(しにしょうぞく)に、髪を撫着(なでつ)け、衣類を着換(きか)へ、羽織を着て、紐(ひも)を結んで、てん/″\が一腰(ひとこし)づゝ嗜(たしな)みの脇差(わきざし)をさして上陸(あが)つたけれど、飢(うえ)渇(かつ)ゑた上、毒に当つて、足腰も立たないものを何(ど)うしませう?……
  5. 【参考】佐々木味津三「旗本退屈男 第七話 仙台に現れた退屈男」: 矢場主英膳がやがてそこに取り出したのは、それらを引き出物の景物にするらしく、先ず第一に太刀がひと口(ふり)、つづいて小脇差が二腰、飾り巻の弓が三張り、それに南蛮鉄(なんばんてつ)の鉄扇五挺を加えて都合十一品でした。
わきづき 脇几 (ひじをもたせかける道具で、脇息の類) ⇒ 脇息(きょうそく) わきづくえ 脇机 [→ 机、→ 袖机、→ サイドテーブル] 一台、一脚、一基、一前(ぜん)、一卓、一机(き) [仏具としての文化財での員数として見られる] ※ 文化財では一基、一机という表現が見られる。
  1. 【参考】実運 撰「玄秘抄」: 壇一面 方五尺  脇机二前  燈臺四本  礼盤一脚 在半疊  壇敷布一段
わくせい 惑星 [→ 星] 一個 わくちん ワクチン 一本、一回 [投与回数] わくらば 病葉 [→ 葉] 一枚(まい・ひら)、一葉(よう・は)、一片(ひら・へん)、一本(ほん・もと) [細いもの]、一筋 [細いもの]
  1. 【参考】実運 撰「玄秘抄」: 潮霧は東の空から寄せて来る。彼れの乗って来た船は霧の大河の水底に沈んだ一枚の病葉に過ぎない。船客は極度の不安に達した。矢よりも早く流れて行くのに、濃霧の果ては何時来るとも思われない。
  2. 【参考】国枝史郎「生死卍巴」: 向かい合った三人の空間を、病葉(わくらば)が揺れながら一葉二葉落ちた。
わごむ 輪ゴム [→ ゴム輪] 一本、一箱 わごん ワゴン [自動車、手押し車] 一台 ワゴン [陳列台など] 一台、一本 わごん 和琴・倭琴 ⇒ 琴・箏 わさび ワサビ・山葵 [→ 植物] 一本、一株 わし ワシ・鷲 [→ 鳥] 一羽(わ)、一匹・一疋、一翼(は・はね・よく)、一翅(し)、一番(つがい)、一羽撃・羽搏(はばたき) [はばたく動作のこと] 《付録》 『鷲』の家紋
  1. 【参考】芥川龍之介「誘惑 ――或シナリオ――」: それ等の火取虫の一つ。火取虫は空中を飛んでいるうちに一羽の鷲(わし)に変ってしまう。
  2. 【参考】石川啄木「菊池君」: 無際限の世界が、唯モウ薄光(うすあかり)の射した淡紅色の世界で、凝(じつ)として居ると遙か/\向ふにポツチリと黒い点、千里の空に鷲が一羽、と思ふと、段々近いて来て、大きくなつて、世界を掩ひ隠す様な翼が、目の前に来てパツと消えた。
  3. 【参考】土井晩翠「天地有情」: 鷲 紫にほふ横雲の 露や染めけむ花すみれ 花に戯るゝ蜂蝶(ほうてふ)の 戀か恨かうつゝ世の はかなき春をよそにして 大空のぼる鷲一羽 あらしは寒し道さびし。
わし 和紙 [→ 紙] 一枚、一葉(よう) 一帖(じょう)[半紙二十枚、美濃紙四十八枚、ちり紙百枚] 一束(そく・たば)[半紙十帖・二百枚] 一締(しめ)[半紙百帖・十束・二千枚] 一丸(まる)[半紙六締・六百帖・六十束・一万二千枚] 一反(たん)[画仙紙百枚] わしきべんき 和式便器 [→ 洋式便器、→ 便器] 一据(すえ)、一台、一基 [特に公衆用などで] 【知識】 『一穴(けつ)』:便器の数を、その形状から「穴(けつ)」と数える場合があることが、業界のカタログなどで確認されています。ちなみに、大便用と小便用を兼ねる便器のことを『一穴』と言います。 『一器(き)』:便器の数を「器(き)」と数える場合があることが、業界のカタログなどで確認されています。ただし、『うつわ』である『器(き)』を助数詞として使う物は現時点では他に見当たりません。また、『器(き)』を「ものを数える語」としている辞典類も現時点では見当たりません。情報をお持ちの方がいらっしゃいましたらご連絡ください。 わじめ 輪締め・輪注連 ⇒ 輪飾り わしょっき 和食器 [→ 食器] 一客、一個、一枚、一口(こう・く・くち)、一組、一揃(そろい) 【知識】「一組・一揃」は、和食器では五客もしくは十客を、洋食器では六客もしくは十二客をいう。 わせん 和船 [→ 船] 一艘(そう)、一隻(せき)、一杯・一盃(はい) ※ 文化財では一艘という表現が見られる。
  1. 【参考】島崎藤村「夜明け前 第二部上」: ちょうど入港する異国船が舳先(へさき)に二本の綱をつけ、十艘(そう)ばかりの和船にそれをひかせているばかりでなく、
  2. 【参考】田山花袋「朝」: 涼しい樹陰(こかげ)に五六艘の和船(わせん)が集って碇泊して居るさまが絵のように下に見えた。帆を舟一杯にひろげて干して居るものもあれば、陸(おか)から一生懸命に荷物を積んで居るものもある。
わそうこーと 和装コート [→ コート] 一着、一枚 わた 綿・棉・草綿・絮 [の木、実] [→ 樹木] 一本・一株 [綿の木で]、一個 [綿の実で] わた 綿・棉・草綿・絮 一枚、一包(つつみ・ほう)、一梱(こり)、一俵(たわら)、一把(わ)[売買の単位]、綉(へぎ)[綿の一片]、一屯(とん)[古代日本の真綿の質量・取引単位] 【知識】寛政8年・1796年[今から ]に編纂された『 都会節用百家通(とかいせつようひゃっかつう) 』の「糸」の項に、「今は一把と云う」とある。また、「一屯」に「ヒトマロメ」との読み方も記されている。 【参考】『日本書紀 巻第二十九 天武天皇紀下』  冬十月壬寅朔乙巳、恤京內諸寺貧乏僧尼及百姓而賑給之、一毎僧尼各絁四匹・綿四屯・布六端、沙彌及白衣各絁二匹・綿二屯・布四端。 《付録》 『綿』の家紋
  1. 【参考】海野十三「空襲警報」: そしてまた底の方をすこしすかせ、綿を三枚ほど重ねて蓋をした。
  2. 【参考】山本周五郎「樅の木は残った 第一部」:  十二月二十五日、――伊達家では亀千代の家督の礼として、基近(もとちか)の太刀、棉五百把(ぱ)、銀五百枚を将軍家に献上した。
わたあめ 綿飴 一本、一つ、一袋 わだいこ 和太鼓 [→ 太鼓、→ 楽器] 一張(はり・ちょう)、一面、一掛(かけ)、一柄(へい)、一個 [小さいもの]、一台 [大きいもの]、一基 [大型のもの]、一筒 [主に胴のこと] ※ 文化財では一基という表現が見られる。 わたいれ 綿入れ [→ 袷、→ 一重] 一枚
  1. 【参考】二葉亭四迷「平凡」: それよりは其隙(そのひま)で内職の賃訳(ちんやく)の一枚も余計にして、もう、これ、冬が近いから、家内中に綿入れの一枚も引張(ひっぱ)らせる算段を為(し)なければならぬ。
  2. 【参考】種田山頭火「行乞記 (一)」: もう借衣ではいけないらしい、どなたか、綿入一枚寄附してくだされ、
  3. 【参考】岡本綺堂「綺堂むかし語り」: 徳の野郎、あいつは不思議な奴ですよ。なんだか貧乏しているようでしたけれど、いよいよ死んでから其の葛籠(つづら)をあらためると、小新しい双子(ふたこ)の綿入れが三枚と羽織が三枚、銘仙の着物と羽織の揃ったのが一組、帯が三本、印半纏が四枚、ほかに浴衣が五枚と、それから現金が七十円ほどありましたよ。
わたうちゆみ 綿打ち弓[綿弓] 一本 わたがし 綿菓子 一本、一つ、一袋 わたがしき 綿菓子機 一台 わたくりき 綿繰り機 一台、一基 わたしぶね 渡し船、渡船 [→ 船] 一艘(そう)、一隻(せき)
  1. 【参考】岡本綺堂「半七捕物帳 旅絵師」: 文政四年五月十日の朝、五ツ(午前八時)を少し過ぎた頃に、奥州街道の栗橋の関所を無事に通り過ぎた七、八人の旅人がぞろぞろ繋(つな)がって、房川(ぼうかわ)の渡(わたし)(利根川)にさしかかった。そのなかには一人の若い旅絵師がまじっていた。渡し船は幾艘(そう)もあるので、このひと群れは皆おなじ船に乗り込んで、河原と水とをあわせて三百間という大河のまん中まで漕ぎ出したときに、向うから渡ってくる船とすれ違った。
  2. 【参考】木下尚江「火の柱」: 客去りて車轍(くるま)の跡(あと)のみ幾条(いくすじ)となく砂上に鮮(あざや)かなる山木の玄関前、庭下駄のまゝ枝折戸(しをりど)開けて、二人の嬢(むすめ)の手を携(たずさ)えて現われぬ、
わだち 轍 一本、一筋(すじ)、一条(すじ・じょう)
  1. 【参考】宮本百合子「貧しき人々の群」: 中央に二本通っている車の轍(わだち)の跡の溝には、茶色の泥水がゴッゴッと云って流れて行った。
  2. 【参考】泉鏡花「註文帳」: 縦横に乱れ合った足駄駒下駄(こまげた)の痕(あと)も、次第に二ツとなり、三ツとなり、わずかに凹(くぼみ)を残すのみ、車の轍(わだち)も遥々(はるばる)と長き一条の名残(なごり)となった。
  3. 【参考】木下尚江「火の柱」: 客去りて車轍(くるま)の跡(あと)のみ幾条(いくすじ)となく砂上に鮮(あざや)かなる山木の玄関前、庭下駄のまゝ枝折戸(しをりど)開けて、二人の嬢(むすめ)の手を携(たずさ)えて現われぬ、
わたぼうし 綿帽子 一頭(かしら)、一枚 わたゆみ 綿弓[綿打ち弓] 一本 わたりいた 渡り板・渡板 一枚 わたりがに ワタリガニ・渡り蟹・渡蟹 [→ ガザミ、→ 蟹] 一匹・一疋、一杯・一盃(はい) [主に食材・商品として]、一尾、一枚 わたりどり 渡り鳥・渡鳥 ⇒ 鳥
  1. 【参考】堀辰雄「姨捨」: 朝がた、東の方の黒ずんだ森から、秋の渡り鳥らしいのが一群、急に思い出したように一しょに飛び立って、空を暗くしては山の彼方へ飛び去って往くのなんぞを、女は何がなしいつまでも見送っていた。
わたりろうか 渡り廊下・渡廊下 [→ 廊下] 一本、一筋(すじ)、一条(すじ・じょう) わっしゃー ワッシャー [→ ボルト、→ ナット] 一個、一枚 わっぺん ワッペン [→ エンブレム] 一枚 わな 罠 [手段として] 一つ 罠 [捕獲などの道具で] 一台、一本、一穴、一箱、一網、一張(はり) など わなげ 輪投げ 一本・一個 [輪で]、一台 [台で]、一組、一セット、一本・一投 [投げる回数で] わに ワニ、鰐 [→ 爬虫類、→ 動物] 一匹・一疋、一頭 ※ 匹、頭は大きさなどで使い分けられることがある。匹は主に小型のもの、頭は主に大型のもので。 わにぐち 鰐口 [→ 金鼓・金口] 一本、一口(こう・く・くち) ※ 文化財では一口(く)という表現が見られる。 わばさみ 和鋏 [→ 握り鋏、→ 鋏] 一挺[一丁](ちょう)、一本 わびじょう 詫び状・詫状 一通、一札(さつ)、一本、一枚、一葉(よう)
  1. 【参考】永井荷風 「申訳」: 僕が小石川のはずれまでぺこぺこ頭を下げに行ったことも結局何のやくにも立たず、取られるものは矢張取られる事になった。それのみならず金に添えて詫状一札をも取られるという始末である。
わふく 和服 [→ 着物、→ 洋服、→ 反物] 一枚、一着、一重(かさね)、一襲(かさね・しゅう)、一領(りょう)、一具(ぐ)、一腰、一揃(そろえ・そろい)、一表(おもて) [仮仕立ての状態で]
  1. 【参考】中里介山 「大菩薩峠 勿来の巻」: こんな一重ねの着物を、わたしの寝ている間に着せかけてくれたから、
  2. 【参考】泉鏡太郎「神鑿」: 其(そ)の一襲(ひとかさ)ねの色衣(いろぎぬ)を、船(ふね)の火(ひ)に向(むか)って颯(さっ)と投(な)げる、と
わら 藁 一本、一筋(すじ)、一条(すじ・じょう)、一茎(けい)、一把(わ)、一束(たば・そく・つか)、一束(つか)ね
  1. 【参考】太宰治 「姥捨」: わら一本、それにすがって生きていたのだ。ほんの少しの重さにもその藁(わら)が切れそうで、私は一生懸命だったのに。
  2. 【参考】太宰治 「困惑の弁」: けれども私は、藁(わら)ひとすじに縋(すが)る思いで、これまでの愚かな苦労に執着している
  3. 【参考】国枝史郎 「南蛮秘話森右近丸」: お腹(なか)の減(へ)っている者は、決して食物を選ばない。水に溺れている者は一筋の藁さえ掴もうとする。民弥の心は手頼( たよ)りなかった。
  4. 【参考】有島武郎 「惜みなく愛は奪う」: 私は八方摸索(もさく)の結果、すがり附くべき一茎の藁(わら)をも見出し得ないで、已(や)むことなく覚束(おぼつか)ない私の個性
  5. 【参考】徳冨健次郎 「みみずのたはこと」: 一束ずつ奇麗に結わえた新藁(しんわら)は、
  6. 【参考】宮沢賢治 「オツベルと象」: ある晩象は象小屋で、三把の藁をたべながら、
わらい・わらう 笑い・笑う 一笑(しょう)、一粲(さん) 【知識】 『粲(さん)』は「鮮明」の意で、『一粲』は白い歯をあらわにして笑うこと。自分の物を人に見せたり、詠まれたりする時の謙遜の表現として使われ、『一粲に供す』『一粲を博す』という言葉がある。
  1. 【参考】夏目漱石 「正岡子規」: 又正岡はそれより前漢詩を遣(や)っていた。それから一六風か何かの書体を書いていた。其頃僕も詩や漢文を遣っていたので、大に彼の一粲(いっさん)を博した。
  2. 【参考】芥川龍之介 「続野人生計事」: 予は勿論彼等の道楽を排斥せんとするものにあらず。予をして当時に生まれしめば、戯れに河童晩帰(かつぱばんき)の図を作り、山紫水明楼上の一粲(いつさん)を博せしやも亦(また)知る可からず。
  3. 【参考】泉鏡花 「縷紅新草」: 巻初に記して一粲(いっさん)に供した俗謡には、二三行、 ………………… ………………… 脱落があるらしい、お米が口誦(くしょう)を憚(はばか)ったからである。
  4. 【参考】寺田寅彦 「俳句の精神」: 以上は自分の自己流の俳句観である。現代俳壇の乱闘場裏に馳駆(ちく)していられるように見える闘士のかたがたが俳句の精神をいかなるものと考えていられるかは自分の知らんと欲していまだよく知りつくすことのできないところである。従って上記のごときは俳壇の諸家の一粲(いっさん)を博するにも足りないものであろうが、しかし全然畑違いのディレッタントの放言も時に何かの参考になることもあろうかと思って、ただ心のおもむくままをしるしてみた次第である。
  5. 【参考】堺利彦 「私の母」: 「高い山から谷底見れば」「摺り鉢を伏せて眺めりゃ三国一の」などはあえて奇とするに足りないが、「芝になりたや箱根の芝に、諸国諸大名の敷き芝に、ノンノコセイセイ」「コチャエ、コチャエは今はやる、若(わか)い衆(しゅ)が、提灯(ちょうちん)雪駄(せった)でうとてゆく」などの古色に至っては、けだし読者の一粲(いっさん)を博するに足りるだろう。
わらぐつ 藁沓・藁履・藁靴 一足、一双(そう)、一揃(そろい)、一組 [左右一揃いで]、一枚 [片方で] わらじ 草鞋・藁沓 [→ ぞうり] 一足、一双(そう)、一揃(そろい)、一組 [左右一揃いで]、一枚 [片方で]
  1. 【参考】夏目漱石 「草枕」: 軒下(のきした)から奥を覗(のぞ)くと煤(すす)けた障子(しょうじ)が立て切ってある。向う側は見えない。五六足の草鞋(わらじ)が淋(さび)しそうに庇(ひさし)から吊(つる)されて、屈托気(くったくげ)にふらりふらりと揺れる。下に駄菓子(だがし)の箱が三つばかり並んで、そばに五厘銭と文久銭(ぶんきゅうせん)が散らばっている。
  2. 【参考】金田千鶴 「夏蚕時」:俺ァの時分には、朝飯前に六把の朝草はきっと刈ったんだでなあ——。それで夜業にゃ草鞋なら二足、草履なら三足とちゃんと決っとったもんだ!
  3. 【参考】小島烏水 「白峰山脈縦断記」: 今日は殊に岩石の多い傾斜地を来たので、今までは一日一双か二双位の草鞋(わらじ)が、平均五双ずつを費やした、
わらぞうり 藁草履 [→ ぞうり、→ 草鞋] 一足、一双(そう)、一揃(そろい)、一組 [左右一揃いで]、一枚 [片方で] わらたば 藁束 一把(わ)、一束(たば・そく・つか)、一束(つか)ね、一囲(かこい) わらづと 藁苞 一本、一筋(すじ)、一条(すじ・じょう) わらにんぎょう わら人形・藁人形 一体
  1. 【参考】佐々木味津三 「右門捕物帖 のろいのわら人形」: ありゃ急々如律令(きゅうきゅうにょりつれい)というのろいことばのかしら文字さ。のろいの人形に急と書いて一体、同じく急と書いてもう一体、最初の晩には二カ所に打ちつけて、二日めに如と書いたのが一体、三日めに律と書いて一体、四日めに最後の令の字人形の一体を打って祈り止めにするのが、昔から丑の時参りのしきたりなんだ。けさひげすり閻魔と妙見堂でお目にかかったあの二体は、ゆうべが初夜ののろいぞめのその二つだよ。
わらばんし 藁半紙 ⇒ 紙 わらび ワラビ・蕨 [→ 植物] 一本、一把(わ) 《付録》 『蕨』の家紋
  1. 【参考】矢崎嵯峨の舎 「初恋」: 始めのうちは皆一とこで採ッていたが、たちまち四五間七八間と離れ離れになッて採り始めた、そして一本の蕨を二人が一度に見つけた時などは、騒ぎであッた。
  2. 【参考】佐藤垢石 「にらみ鯛」: 蛤(はまぐり)は一箇の代銀二厘六毛、貝の縦の長さ二寸が標準であった。小鳥は、十羽の代が銀一分七厘三毛。蕨は、一把五十本束代銀五厘二毛、などというのであった。
わらびー ワラビー・Wallaby [→ 動物] 一頭、一匹・一疋 わらぶとん 藁布団・藁蒲団 一枚
  1. 【参考】宮本百合子 「声」: 殊に既往一ヶ月余り、地べたの上へ黍稈(むぎわら)を敷いて寝たり、石の上、板の上へ毛布一枚で寝たりという境涯であった者が、俄(にわか)に、蒲団や藁蒲団の二、三枚も重ねた寝台の上に寝た時は、まるで極楽へ来たような心持で、これなら死んでも善いと思うた。
  2. 【参考】與謝野晶子 「午後」: 掛蒲団の下かけのはしをもう一枚藁蒲団の下に挟みながらマリイが答えた。
わりぐり 割り栗・割栗 [→ 割栗石] 一個、一塊(かたまり・かい・くれ)、一袋 わりぐりいし 割り栗石・割栗石 一個、一塊(かたまり・かい・くれ)、一袋 わりご 破子・破籠 [→ 弁当箱] 一個、一合、一箪(たん) 【知識】「 一箪 ( いったん ) の 食 ( し ) 一瓢 ( いっぴょう ) の 飲 ( いん ) 」という言葉がある。「わりご一杯の飯と、ふくべ一杯の飲み物」のことで「きわめて貧しい生活」のことを指す。 わりばし 割り箸・割箸 [→ 箸、→ 裂箸、→ 引き裂き箸] 一膳、一本 [割った片方] 【知識】江戸時代、割り箸状の箸を「引き裂き箸」「裂箸(さきばし)」などとも呼んでいたことが文献に残されている。[下記作品参照] 【参考】江戸時代の文献に見られる「箸・一膳/一揃」 『和漢音釈書言字考節用集』元禄十一年(1698年) ※ 編集註:ある店のレジで「割り箸何本お付けしますか」と聞かれた。割って一本、二本と付けるのかとびっくり。割られていない状態を「一本」と数えているらしい(そのように解説する資料もある)が、やや違和感あり。 ※ 編集註:割り箸は、割っていない状態を「一本」と数えても良いのではないかという意見がある。確かに形状からすれば「一本」であり、割っていない割り箸を「一本」と数えることを否定することはできないし、間違いであるともいえない。しかし、一本の単なる棒ではなく、『箸』という用途から考えればやはり割っていない状態でも『一膳』とする考えが妥当ではないかと当サイトは考える。『箸』は、お膳に付ける二本を一対とした「一揃い・一組」で『一膳』であり、片方だけの場合が一本であれば、割り箸も同じ考えに立って、割っていない状態を、『一本』ではなく『一膳』と数える考え方を当サイトでは採用したい。従って、割り箸の数え方は、当サイトの開設当初から『一膳、一本 [割った片方]』とした表記は当面このままとしたい。(2014/06/25) ※ 江戸時代にも似たような違和感を持った人がいたらしく、「一膳」を「一本」ととらえたとする次のような川柳が残されている。[下記文献参照]
  1. 山出しの下女割箸を二膳つけ 菅子 文政10年・1827年『誹風柳多留 九十六篇』
  2. イヤハヤ大恥裂箸を二膳付 柳泉 天保4年・1833年『誹風柳多留 百二十四別篇』
  3. 【参考】喜田川守貞「守貞謾稿 巻之五(生業 上)」 [編集注:鰻丼飯の項での一節]: 必ず引き裂き箸を添うるなり。この箸、文政以来比より [編集注:文政は1818年~1830年] 、三都 [編集注:江戸、京都、大阪のこと] ともに始め用う。杉の角箸半を割りたり。食するに臨んで裂き分けて、これを用う。これ再用せず。浄きを証すなり。しかれどもこの箸、また箸工に返し、丸箸に削ると云うなり。鰻飯のみあらず、三都諸食店往々これを用う。かえって名ある貸食店には用いず。これ元より浄きが故なり。【編集注】「守貞謾稿(もりさだまんこう)」は、天保8年(1837)から慶応3年(1867)まで、30年間にわたって書かれた江戸時代後期の風俗史。 []
「裂箸」 「引き裂き箸」 の各項も参照  わりびきけん 割引券 一枚、一葉(よう)、一片
  1. 【参考】相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として ――所信と体験――」: 店に帰ると家でも一割引の計画中だ。もう一万枚の割引券は立派に出来上がって来ているのだ。
  2. 【参考】梶井基次郎 「冬の日」: 帰るきわに彼は紙入のなかから乗車割引券を二枚、 「学校へとりにゆくのも面倒だろうから」と言って堯に渡した。
わりふ 割り符・割符 一枚、一片、一対 【知識】木片や竹片などに文字などを書き、中央に証印を押して二つに分けたもの。別々に持つ者同士がそれを合わせることで正当な当事者であることの証拠とした。わりふだ。 【参考】『吉川英治/三国志 赤壁の巻』  孔明の掌にも、火の一字が書いてあったし、周瑜の掌にも、火の字が書かれてあった。 「おお、割符(わりふ)を合わせたようだ」  二人は高笑してやまなかった。 『訓蒙図彙』に見られる「割符」 「符契」「符信」ともある。 (国立国会図書館蔵) 「訓蒙図彙(きんもうずい) 」は、中村惕斎(なかむらてきさい) によって、江戸時代の寛文6年〈1666年〉[] に著された日本初とされる図解事典。「訓蒙図彙」を見る   わりふだ 割り札・割札 一枚、一片、一対 われめ 割れ目・割目・破目 一本、一筋(すじ)、一条(すじ・じょう)
  1. 【参考】宮本百合子 「声」: 柱には、縦に深く一本割れ目がついて居た。女は、きっとその割け目に耳をおしつけて居た。
われもこう ワレモコウ・吾亦紅・吾木香 [→ 植物] 一本、一株、一群・一叢(むら・そう)・一簇(むら・そう) 《付録》 『吾亦紅・吾木香』の家紋 わん 椀 [木製]・碗 [瀬戸物]・鋺 [金属製] [→ 膳椀] 一個、一客、一口(こう・く・くち)、一組、一揃(そろい)、一人前、一合 [蓋が付いて] 【知識】「一客」は、主に接客や特別な機会のために用意したもので。 【知識】「一組・一揃」は、和食器では五個(枚)、もしくは十個(枚)。洋食器では六個(枚)、もしくは十二個(枚)で。 ※ 文化財では一口(く)、一客、一合という表現が見られる。
  1. 【参考】岡倉覚三 村岡博訳「茶の本」: ただ一個の碗( わん)から聖餐(せいさん)のようにすこぶる儀式張って茶を飲むのであった。
わん 湾・彎 [→ 港] 一つ、一湾 わんしゃ 腕車 [→ 人力車] 一挺[一丁](ちょう)、一台、一輛・一両
  1. 【参考】徳田秋声 「新世帯」: 新吉が胸をワクワクさせている間に、五台の腕車が、店先で梶棒(かじぼう)を卸(おろ)した。
  2. 【参考】木下尚江 「火の柱」: 山木剛造の玄関には二輌の腕車(わんしゃ)、其の轅(ながえ)を揃(そろ)えて、主人(あるじ)を待ちつゝあり、
  3. 【参考】泉鏡花「照葉狂言」: 朝(あした)より夕(ゆうべ)に至るまで、腕車(くるま)、地車(じぐるま)など一輌も過(よ)ぎるはあらず。
わんしょう 腕章 一本、一枚 わんたん ワンタン・雲呑 一個、一枚 [「枚」は、皮または薄く作ったもので] わんたんめん ワンタン麺・雲呑麺 [→ ラーメン] 一杯、一丁、一人前 わんぴーす ワンピース 一着、一枚
  1. 【参考】宮本百合子 「自覚について」: 同じ一枚のワンピースがほんとうに若い女性の生活をいたわり働く婦人の身だしなみをいたわって、
わんまんかー ワンマンカー 一輛・一両、一台 わんまんでんしゃ ワンマン電車 [の車体] 一輛・一両、一台 ワンマン電車 [の運行便数] 一本、一便、一編成 ワンマン電車 [一本の車両数] 二輛編成など ワンマン電車 [の路線] 一本、一路線、一系統 わんまんばす ワンマンバス [の車体] 一輛・一両、一台 ワンマンバス [の運行便数] 一本、一便 ワンマンバス [の路線] 一本、一路線、一系統 わんようぽんぷ 腕用ポンプ [→ 消防ポンプ、→ 竜吐水・龍吐水] 一台、一基 わんるーむまんしょん ワンルームマンション [→ マンション、→ 不動産] 一棟(むね・とう)、一戸(こ)、一室、一部屋 【知識】建物は「棟」で数えられ、住居部分は「戸」などで数えられる。

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