リウマチ性多発筋痛症の基礎知識
リウマチ性多発筋痛症の基礎知識

リウマチ性多発筋痛症の基礎知識

りうまちせいたはつきんつうしょう リウマチ性多発筋痛症 首や腕、腰や太もものあたりが痛んで重く感じるようになったり、全身がだるくなる状態が続く病気 10人の医師がチェック 119回の改訂 最終更新: 2022.06.10 (園田 唯・医師) 執筆・監修 医療事典 MEDLEY 編集チーム 医師・薬剤師

リウマチ性多発筋痛症は首や腕、腰や太ももの痛み、全身のだるさを自覚する病気です。高齢の人に多く、だるさや全身の痛みは週単位にわたって持続します。免疫の異常によって起こると考えられています。検査としては血液検査、関節超音波(エコー)検査、MRI検査を行います。頭痛やものを噛んでいると顎が疲れるという症状を自覚する人は巨細胞性動脈炎という病気を合併している可能性があるので、注意が必要です。治療はステロイドや免疫抑制剤で行います。気になる人はリウマチ内科、膠原病内科を受診してください。

  • 首や腕、また腰や太もものあたりが痛んで重く感じるようになったり、全身がだるくなる状態が継続する病気
    • 同時に熱が出る
    • リウマチという言葉がついているが、関節リウマチとは別の病気である
    • 関節リウマチと違って、手指に症状が出ることは少ない
  • 発症は50歳ごろから増加し、高齢者に多いことが知られている
    • 女性に多い
  • 自己免疫疾患・膠原病の一種と考えられているが、詳細な病因は判明していない
  • 悪性腫瘍(がん)が潜んでいることがある
  • こめかみの辺りの血管の炎症(側頭動脈炎)を合併する場合もある
  • 主な症状
    • 筋肉の重い感じや痛み
      • 首から肩、二の腕にかけて
      • 太もも
    • 発熱や全身のだるさ
  • 「気がついたら徐々に」という形ではなく、症状発症日を覚えていることが多いほど、ある日突然に発症することが多いのも特徴的
  • 食欲がわかなかったり、抑うつの気分が出る
  • 巨細胞性動脈炎を伴うタイプの場合、噛み続けるとあごが疲れて痛くなり噛めなくなったり、場合によっては失明することもある
  • 症状と血液検査から診断する
  • 血液検査:炎症反応(CRP、血沈の上昇)があるかなどを調べる
  • 関節リウマチとの区別が難しいケースもあるが、本疾患では通常リウマチ因子や抗CCP抗体などの自己抗体は陰性となる
  • 他の原因がないか、がんがないかなどを以下のような検査で確認する
    • 画像検査
      • 超音波検査
      • CT:がんの検査で行うこともある
    • 内視鏡検査(胃カメラ、大腸カメラ):消化管の腫瘍やがんがないかなどを調べる
    • 感染症の検査:ウイルスや細菌などの感染症がないかを調べる
      • 全身がだるくなったり熱が出たりするため、必要に応じて行う
  • 側頭動脈炎が起こっているか調べるため、必要に応じて組織診を行う
    • 血管の一部を切り取って顕微鏡で調べる

リウマチ性多発筋痛症の治療法

  • ステロイド薬の内服が基本的な治療
    • ステロイド薬内服を行うと、数日で症状が劇的に改善することが多い
    • 徐々にステロイド薬の内服量を減らしていく
    • 巨細胞性動脈炎を合併していると、多めのステロイドによる治療が必要になることが多い
  • ステロイド薬の内服量を減らした際に、症状が再度出てくる場合
    • 関節リウマチに用いることが多いメトトレキサートの内服も行うこともある
リウマチ性多発筋痛症のタグ 診療科 アレルギー・膠原病科 からだ 全身・その他 筋肉 検査 CRP(C反応性蛋白) エコー検査(超音波検査)(総論) リウマトイド因子(RF) 抗シトルリン化ペプチド抗体(抗CCP抗体) 上部消化管内視鏡検査(胃カメラ) 下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ) 細胞診検査 園田 唯 医師 斎木 寛 医師 佐藤 達也 医師 福田 健介 医師 杉野 美緒 医師 中澤 巧 薬剤師 医療事典MEDLEY 編集チーム一覧はこちら

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