福井県知事選、石田嵩人氏が立候補表明 元外務省職員 「長いスパンで県政を前に」 保守分裂選挙の公算
拡大する記者会見で福井県知事選への立候補を表明した石田氏=12月25日、福井県庁
福井県の杉本達治前知事の辞職に伴う知事選(1月8日告示、25日投開票)に、元外務省職員の石田嵩人氏(35)=福井市出身=が12月25日、無所属で立候補すると表明した。福井県庁で記者会見し「10年、20年の長いスパンで一貫性を持って県政を前に進めていく」と意欲を示した。福井市議会の保守系議員有志の支援を受ける。知事選には、県議会最大会派の自民党福井県議会の出馬要請を受けた山田賢一越前市長(67)が既に立候補を表明しており、保守分裂となる公算が大きい。
石田氏は出馬理由を「東京や海外で公務員として働く中で、福井のためにできることはないかずっと考えていた。今回が恩返しのチャンス」と説明。杉本氏の政策面を基本的に維持する考えを示し「課題が山積する中、県政が止まっている。県民としての誇りと自信を全世代で共有しながら、勢いを持って取り組んでいきたい」と述べた。
北陸新幹線の敦賀-新大阪延伸は現行の小浜・京都ルートを支持するとし「止まっている議論を前に進める」と強調。福井市東公園を候補地とするアリーナ整備は「県民の声を真摯(しんし)に受け止め、一緒に取り組む。建設後の健全な運営が重要」と指摘した。原子力政策は「日本のエネルギー安全保障の問題。安全を大前提に関係者と一丸となって進めていく」とした。
石田氏と山田氏はともに自民党県連に推薦願を提出しており、27日の県連執行部会で取り扱いの結論が出る見通し。石田氏は会見で過去に数カ月間、国民民主党の党員だったことを明らかにし、現在は自民党の党友と説明した。
石田氏は関西外国語大学卒。2015年に外務省職員となり、在メルボルン総領事館副領事などを務めた。
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知事選には、共産党県書記長の金元幸枝氏(67)も立候補を表明している。