明治時代の食事の特徴とは?江戸時代から大きく変化した食文化を紹介
目次- 1. 明治時代の食事の特徴!江戸時代からの大きな変化とは?
- 2. 明治時代の具体的な食事内容は?
- 3. 「明治時代の食事」を再現してみては?
1. 明治時代の食事の特徴!江戸時代からの大きな変化とは?
鎖国をしていた江戸時代が終わり、西洋文化が入ってきたことによって1000年以上続いた肉食禁止の食生活が根底からひっくり返された。さぞ明治時代の人々は面食らったことだろう。しかし、庶民はたくましく、西洋料理を日本人に合う食事へと生まれ変わらせていく。 牛鍋など肉料理を口にするようになった 明治時代の食事で最も変化したのが肉食だ。その代表的な料理が牛鍋だった。明治維新前から開港していた横浜は、外国人の居留地でもあり、西洋の食文化も盛んだった。肉を日本人好みにして、なんとか食べさせようと考えられた牛鍋は、すきやきのルーツだ。猪を味噌で煮て食べる「ぼたん鍋」をヒントに生まれたという。 しかし、明治時代ではまだまだ肉食は一般市民には受け入れられず、知識人や上流階級などの限られた人々しか口にしなかった。 洋食文化が取り入れられるようになった 明治時代の人々にとって、肉食文化は洋食文化と同じことで、そのまま受け入れるのには大きな抵抗があったようだ。洋食文化はパンやパスタなどの小麦を主食としており、米を主食とする日本人には到底受け入れられなかった。 そこで、米に合う洋食メニューが考え出された。いわゆる日本洋食といわれるもので、西洋の調理法をベースに日本人の口に合う食事メニューが次々に考え出された。 たとえば、カレー、ハヤシライス、コロッケ、オムライス、トンカツなどであり、今でも洋食屋の定番メニューとなっている。 「あんぱん」が誕生したのも明治時代 あんぱんも明治時代に誕生したものだ。洋食に欠かせないパンは、あまり庶民には人気がなかったようだ。しかし、パンを一気に身近にしたのがあんぱんだった。明治2年、のちに木村屋総本店となる文英堂が開業し、その5年後にあんぱんを考案して販売する。 あんぱんは大ヒット商品となり、天皇陛下に献上したことからさらにブームに火がついた。 缶詰は「軍需」で発展した 明治時代は「殖産興業」が大いに進められ、缶詰も食品産業のひとつとして発展する。本格的に始まったのは、北海道開拓使石狩缶詰所からで、さけ缶を製造していた。缶詰は、長期保存が可能で携帯にも便利だったため、軍隊の食事としても重宝された。とくに日露戦争においては「軍需品」として全国で大量生産が図られた。 家族の団らんが始まったのも明治時代とされている 明治時代以前はお膳が分かれており、食事をする順番や場所が決められていた。そのため、家族でおしゃべりをしながら食事をするなど考えもしなかっただろう。しかし、明治時代になって有識者が家族団らんの大切さを説き、徐々に家族団らんが定着していく。2. 明治時代の具体的な食事内容は?
上流階級や知識人の間では、さまざまな西洋料理が話題になっていたが、一般庶民の食事内容はどのようなものだったのだろうか。 1日の食事の回数 江戸時代以前は、日本人の食事の回数は1日2回が一般的だった。江戸時代になると食糧の自給率も上がり、1日3食となる。明治時代も1日3食という食事の習慣は変わらなかった。 食卓に並ぶ料理 文明開化といわれた明治時代でも、農村部などの庶民の食事は質素だった。基本は麦飯中心の一汁一菜で、野菜や魚を少しつけるくらいだった。麦飯は栄養価は高かったが、空腹を抑えるために1日5~6杯は食べるというのが一般的だった。 庶民と金持ちとではどんな違いがあったのか? 都市部の金持ちや特権階級は、牛鍋や西洋料理などの文明開化の味を堪能したことだろう。しかし、一般庶民にとっては手の届かないものばかりだった。 たとえば、明治時代の庶民にとっておやつは贅沢品だった。そのため、庶民の子どもたちは、芋や栗、木の実などをおやつとして食べていた。3. 「明治時代の食事」を再現してみては?
開国により、食事の内容や食事風景もどんどん変わっていった明治時代。人々は、食事という身近なもので文明開化を体感していたのかもしれない。牛鍋、オムライスなど、明治時代の人々に愛された当時の食事をぜひ再現してみてはいかがだろう。また、一般庶民の食事である麦飯や、麦飯を使った茶粥を試してみてもよいだろう。明治時代の食事を再現するレシピサイトもあるので参考にして作ってみよう。結論
明治時代の食事は、外国の食文化の流入で大きく変化していった。牛鍋、洋食、あんぱん、缶詰などが登場し、家族団らんの食事が広まるなど、食事の風景にも変化があらわれた。ただし、特権階級などの金持ちと一般庶民の間にはまだまだ隔たりがあり、一般庶民の食事は質素な一汁一菜だった。明治時代の人々の食事を再現して、文明開化気分を味わってみてはいかがだろう。BOT