ゴルフでよく聞くハンドファーストって本当に必要? 正しい構え方や打ち方を解説【練習ドリル付き】
ゴルフでよく聞くハンドファーストって本当に必要? 正しい構え方や打ち方を解説【練習ドリル付き】ゴルフで、スイングを上達させるためのキーワードとしてよく耳にするのが「ハンドファースト」です。効率良くボールを飛ばしながら、ダフリやトップといったミスをなくすための重要な技術だと言われますが、実際のところはどうなのでしょうか。本記事では、ハンドファーストが重要と言われる理由を解説しつつ、身に付けるためのポイントやドリルを紹介していきます。
所属 ゴルフライター田辺直喜 / Naoki Tanabeコメント0件配信日時:2024年8月31日 11時00分
- レッスン
- 1.ハンドファーストとは?
- 2.なぜ「ハンドファーストで打とう」と言われるのか?
- ロフトが立つぶん、当たり負けず飛距離が出る
- ボールを直接コンタクトできてダフリが減る
- 3.ハンドファースト「やり過ぎ」「必要ない」の声の真相!デメリットもある?
- 必ずしも全てのクラブに合うわけではない
- 強過ぎるハンドファーストはミスにつながる
- 手先で作る間違ったハンドファーストもある
- 4.ハンドファーストの打ち方、練習法
- 右太モモの前で手元が先行した形を作る
- 切り返しで左手の下3本をギュッと握る
- アドレスであえてハンドレイトの構えを作る
- インパクトの形を作ってからハーフショットで打つ
- 先を結んだタオルをボールの位置に投げ付ける
- 5.まとめ
ゴルフで、スイングを上達させるためのキーワードとしてよく耳にするのが「ハンドファースト」です。効率良くボールを飛ばしながら、ダフリやトップといったミスをなくすための重要な技術だと言われますが、実際のところはどうなのでしょうか。本記事では、ハンドファーストが重要と言われる理由を解説しつつ、身に付けるためのポイントやドリルを紹介していきます。
【連続写真】山下美夢有のアイアンスイングを「後方」と「前方」からダブルでチェックしよう!1.ハンドファーストとは?
ゴルフにおけるハンドファーストとは、クラブヘッドよりも手元が目標に対して先行した状態を指しています。ハンドファーストの形を理解するには、地面に対するシャフトの角度を見てみるといいでしょう。地面に対してシャフトが垂直な状態を基準にして、目標方向にシャフトが倒れた状態がハンドファースト、目標とは反対に倒れた状態がハンドレイトになります。
2.なぜ「ハンドファーストで打とう」と言われるのか?
アイアンなどでフルスイングする場合は、ハンドファーストの形で打つのが理想と言われます。ここではその理由について解説していきます。
ロフトが立つぶん、当たり負けず飛距離が出る正しいハンドファーストの形でインパクトすると、ロフトが立った状態でボールに当たります。クラブのロフトなりにインパクトした場合に比べて、ボール初速が出ますし、やや低めの打ち出しで強い球を打つことができます。つまり、ハンドファーストの方が効率良くスイングエネルギーをボールに伝えて飛ばすことができるのです。また、ゴルフクラブはシャフト軸に対して、ヘッドの重心が後方にある独特な形状をしています。ボールに衝突すると、フェースが開いたり、ロフトが寝たりと当たり負けやすい傾向の道具なのです。そのため、手元を先行させることでロフトを立てて、フェースを下に向けた状態を作ることで、ボールに当たり負けしなくなり、インパクトのエネルギー効率が良くなります。これこそ、ハンドファーストに打つのが理想と言われる最大の理由になっています。
ボールを直接コンタクトできてダフリが減るハンドファーストに打つことで、ボールに対するヘッドの入り方にも変化が生まれます。手元が先行し、ヘッドが遅れて下りてくるため、ボールに対してダウンブローに打ち込みやすくなるのです。同時に、ロフトが立って下りることでリーディングエッジが下を向きますので、フェース面を直接ボールに当てやすくもなります。前述したように効率良くボールにエネルギーを伝えながら、ダフリをなくすこともできるわけです。対照的にハンドレイトな打ち方では、手元よりもヘッドが先行し、ボールの手前にヘッドが落ちてダフリやすくなります。同時にロフトが寝て、リーディングエッジが上を向きますので、トップのミスが出る危険もあります。手元が先行し、ヘッドが遅れるという関係性を作ることで、ダフリ、トップは確実に減らすことができるのです。
3.ハンドファースト「やり過ぎ」「必要ない」の声の真相!デメリットもある?
効率良く飛距離を出しながら、狙った方向にボールを打ち出すためにハンドファーストは必要不可欠な技術です。しかし一方で、「ハンドファーストは必要ない」といった声も聞かれます。これはなぜなのでしょう。
必ずしも全てのクラブに合うわけではない大前提として、ハンドファーストにボールを打つことで効率良く飛ばせるクラブとそうでないクラブがあります。アイアンで言えば、マッスルバックやキャビティなど、シャープなアスリート系モデルが相性の良いクラブになります。一方で、近年のトレンドの一つである飛び系アイアンなどは、ハンドファーストに打つとかえって飛距離をロスする可能性があります。これらのクラブは、すくい打ちに悩むゴルファーでもしっかり飛距離が出るように、ヘッドのロフトを始めから立った状態にし、フェースの下めに当たっても高さが出るように設計されています。つまり、ハンドレイトに振った場合に効率良く飛ばせるように作られたクラブなのです。こういったモデルでハンドファーストかつダウンブローにボールを捉えると、ロフトが立って当たることで想定外の飛距離が出たり、逆にスピンが極端に増えて飛距離をロスしたりと、タテ距離のブレが出やすくなります。
強過ぎるハンドファーストはミスにつながるハンドファーストのインパクトは、手元の先行する度合いが強くなるほど、ロフトが立ち、リーディングエッジが下を向きます。つまり、過度なハンドファーストを作ってしまうと、下を向いたリーディングエッジが地面に刺さり、ダフリやチャックリが出る可能性が高くなるのです。例えば、アプローチが苦手な人の中には、ボールを右足寄りに置き、極端なハンドファーストに構えることがあります。ロフトを立てることで一見するとフェース面をボールに当てやすくなりそうですが、問題なのは過度に下を向いたリーディングエッジです。右足寄りのボールに当てるにはダウンブローに打つ必要がありますから、そうなると下を向いたリーディングエッジが地面に刺さり、突っかかるような形になるのです。ベーシックなアプローチであれば、シャフトが地面と垂直になるように構えて、ソールが地面に当たりやすい構えを作った方が、ウェッジの性能を生かして、やさしくボールを寄せることができます。また、ふわっと上げるロブを打つ場合などは、ハンドレイトな構えから、ヘッドを先行させて、ボールの下を抜いていきます。このように、ハンドファーストではない構え、打ち方のほうが正解になることもあるわけです。
手先で作る間違ったハンドファーストもある多くのゴルファーがハンドファーストに打つスイングを習得できないのは、手先で形を作ろうとすることが原因です。例えば、体の回転を止めて、手首を折ることでヘッドよりも手元が先行した状態を作ったとしても、それは正しいハンドファーストとは呼べません。これでは左ワキが開いて力が抜けた状態になっていますし、フェースも開いて右を向いていますので、飛距離が出ず、方向もバラけてしまいます。正しいハンドファーストとは、トップで下半身主導の切り返しを行い、体全体でクラブを引っ張るように下ろした結果できる形です。この本質を理解していないと手先で間違ったハンドファーストを作ろうとしてしまい、上達が止まってしまう恐れがあるのです。そのため、ハンドファーストは意識せず、違った部分にフォーカスして練習したほうが良いと語られることがあるのです。
4.ハンドファーストの打ち方、練習法
では、ボールを効率良く飛ばせて、ミスにも強い正しいハンドファーストを身に付けるには、どんな点に注意すべきなのでしょう。ここでは、スイング中、意識してほしいポイントを解説していきます。
右太モモの前で手元が先行した形を作るハンドファーストに打つと聞くと、インパクトで手元が先行した形をイメージする人が多いはずです。しかしこれは危険なイメージで、前述したような手先でクラブを振る間違ったハンドファーストにつながる恐れがあります。実はスイング中、最もハンドファーストの度合いが強くなるのはダウンスイングの後期、手元が右太モモの前に下りてきたタイミングです。実はウェッジでも、ドライバーでもこのタイミングでは同じハンドファーストの形になっています。ボールが右足寄りにあるウェッジは手元が少し先行したまま当たり、左足寄りにあるドライバーはシャフトのしなり戻りで手首のコックがほどけるので、ときにはハンドレイトに近い形で当たっているように見えるのです。右太モモの前でハンドファーストの形を作るには、手先だけのスイングでは無理で、下半身を中心に体を回す必要があります。裏を返すと、このタイミングでハンドファーストの形を作ることをイメージすることで、正しい体の動きが身に付きやすくなるのです。
切り返しで左手の下3本をギュッと握るハンドファーストに打つ際には、フェースを閉じる動きを入れることが大切になります。なぜなら、ただ手元を先行させただけだとフェースが開いてしまうからです。フェースを閉じる上でポイントになるのが左手です。具体的には左手を手のヒラ側に折る掌屈の状態を作ることでフェースを閉じることができます。左手の掌屈はテークバックやトップで作ることもできますが、おすすめは切り返しの瞬間に作ることです。やり方は簡単です。バックスイングを上げ、切り返す瞬間に左手の下3本、つまり小指、薬指、中指をギュッと締めてみてください。自然に左手が掌屈し、しかもクラブがインから下りる理想的な軌道になることが分かるはずです。
アドレスであえてハンドレイトの構えを作るよくハンドファーストに打つレッスンとして、「アドレスでハンドファーストの形を作る」というものがあります。アプローチやハーフショットなど、スイング幅の小さいものでは有効ですが、フルスイングでは少し話が変わってきます。なぜなら、大きなスイング幅だと切り返しの前後で負荷のかかる方向が急激に変わるため、手首の形が逆のものになりやすいからです。つまり、ハンドファーストに構えてトップを作ったとしても、切り返しの負荷で手首が解けて、ハンドレイトの形になりやすいわけです。ハンドファーストに打とうとアドレスで強く手元を先行させるほど、切り返し以降に解けやすくなりますから、一向に身に付かないのも無理はありません。これを逆手に取り、アドレスではあえてハンドレイトの構えを作ってみましょう。バックスイングで手首がハンドレイトの形になっていれば、切り返し後は逆にハンドファーストの形を作りやすくなります。
インパクトの形を作ってからハーフショットで打つスイングの一連の流れの中で、ハンドファーストに打つことを覚えるのは容易ではありません。初心者の方などは、かなり難しく感じるはずです。そんなときにおすすめなのが、インパクトの形を作ってからハーフショットでボールを打つドリルです。インパクトの形を作る際のポイントは、手先ではなく、下半身や腰を回転させることで手元を先行させることです。左腰(お尻でもOK)を後方に引くように回すと、自然に手元が先行したハンドファーストの形を作ることができます。インパクトの形ができたら、そこからクラブを腰の高さくらいまで振り上げて、ボールを打っていきましょう。最初に正しい動きを筋肉に記憶してからボールを打ちますので、簡単に正しいハンドファーストのインパクトを体感することができます。
先を結んだタオルをボールの位置に投げ付ける最後に自宅でもできるハンドファーストが身に付くドリルをご紹介します。まず、大きめのタオルを用意し、先端を結んで丸めます。それをクラブヘッドに見立てて、アドレスし、トップまで振り上げたら、ダウンでタオルを地面に投げ付けるのです。下半身から切り返し、フェースを返す動きがしっかりできているとタオルはスタンスの中央、つまりボールの位置に飛んでいきます。手首が解けるのが早いとタオルは右足側に落ちますし、フェースを返す動きがなければ、タオルは左足の前に飛んでいきます。また、タオルは柔らかいので、リズムよくスイングしないと強く投げることができません。このドリルを続けるうちにスイングテンポも良くなっていくはずです。
5.まとめ
ここまでゴルフのスイングにおけるハンドファーストの重要性や身に付け方について解説してきました。ハンドファーストは上級者になるほど、身に付けている人が多く、上達のために欠かせない技術の一つです。習得するのは容易ではありませんが、ハンドファーストに打つことができれば確実にスコアアップすることができるはずです。ぜひ本記事を参考に、正しいハンドファーストの習得に取り組んでみてください。
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