蝶々夫人【愛の二重唱】歌詞|Vogliatemi bene
蝶々夫人【愛の二重唱】歌詞|Vogliatemi bene 2023 3/10 オペラ 蝶々夫人 2020-09-232023-03-10蝶々夫人 第1幕
蝶々さんは、アメリカ人のピンカートンと結婚するに当たり、「新しい生活には新しい信仰を」と改宗する。改宗をとがめられ、親戚一同から蝶々さんは勘当されてしまった。
夕暮れに、蝶々さんはピンカートンに慰められる。夜の衣装に着替えた蝶々さんとピンカートンが、庭先から夜空を見上げる場面で歌われるのが、「愛の二重唱」です。
「愛の二重唱」で大切なポイントは、最初に出てくる、ピンカートンの歌詞「百合の衣装を着ている蝶々さん」という表現です。「蝶々夫人」の次の展開で出てくる言葉なので、覚えておくといいですよ。
目次「愛の二重唱」Bimba dagli occhi pieni di malìa 歌詞と対訳
「愛の二重唱」は長いので、前半と後半に分けています。
「愛の二重唱」前半 Bimba dagli occhi pieni di malìaBimba dagli occhi pieni di malìaora sei tutta mia.Sei tutta vestita di giglio.Mi piace la treccia tua brunafra i candidi veli.
ピンカートン魅力あふれる瞳をもつ少女。今、あなたはすべて僕のものだ百合のような衣装を着ている僕は、あなたの結い込んだ黒髪が好きだ。白いベールの中から見える
Somiglio la Dea della luna,la piccola Dea della lunache scende la notte dal ponte del ciel.
蝶々さん私は月の女神のようです。月の小さな女神は天の橋から夜に降りてくる。
E affascina i cuori…
ピンカートンそして、心を魅了する。
E li prende e li avvolgein un bianco mantelE via se li recanegli alti reami,
蝶々さんそう、それを取り、包むのです。白い布の中にそして、去っていく。遠い世界の領域へと
Ma intanto finor non m’hai detto,ancor non m’hai detto che m’ami.Le sa quella Dea le parole che appagan gli ardenti desir?
ピンカートンでも、まだ言ってくれない。あなたはまだ、私に愛していると言っていない。女神は熱烈な欲望を満たす言葉を知っているのか?
Le sa. Forse dirle non vuoleper tema d’averne a morir,per tema d’averne a morir!
蝶々さん知っています。言いたくないのです。死を恐れているのです!死を恐れているのです!
Stolta paura, l’amor non uccidema dà vita e sorride per gioie celestialicome ora fanei tuoi lunghi occhi ovali…
ピンカートン愚かな恐怖だ、愛は殺さないそれは、天の喜びに命を与え微笑む。ちょうど今あなたの切れ長の瞳に。
Adesso voisiete per mel’occhio del firmamento.E mi piaceste dal primo momentoche vi ho veduto.Siete alto, forte.Rideste con modi si palesie dite corse che mai non intesi.Or son contenta, or son contenta.
蝶々さん今、あなたは私にとって大空の中心です。そして、私は最初からあなたが好きでした。あなたに会ったときからあなたは、背が高く、強い。とても素敵に笑います。そして、私が知らなかったことを話します。今、私は幸せです。今、私は幸せです。
「愛の二重唱」後半 Vogliatemi beneVogliatemi bene,un ben piccolino,un bene da bambino,quale a me si conviene.Vogliatemi bene.Noi siamo gente avvezzaalle piccole coseumili e silenziose,ad una tenerezzasfiorante e pur profondacome il ciel, come l’onda del mare!
蝶々さん私を愛してくださいねささやかに子供のようにうまく私にふさわしいように私を愛してください。私たちは慣れていますささやかなことに慎ましさに、静かさにやさしさに包まれているしみじみと優しく空のような、波のような
Dammi ch’io baci le tue mani care.Mia Butterfly! come t’han ben nomata tenue farfalla…
ピンカートン可愛い手にくちづけさせてくれ僕の蝶々!よくぞ名付けた、優しい蝶々。
Dicon che oltre marese cade in man dell’uom,ogni farfallada uno spillo è trafittaed in travola infitta!
蝶々さん海の向こうでは人の手に落ちれば、すべての蝶がピンで刺されて打たれる!
Un po’ di vero c’è.E tu lo sai perché?Perché non fugga più.Io t’ho ghermitaTi serro palpitante.Sei mia.
ピンカートンその中には真実がある。でも、なぜかわかるか?もう逃がさないためにだ。僕はあなたを捕まえたドキドキしながらあなたを抱きしめよう。僕のものだ!
Sì, per la vita.
蝶々さんはい。一生です。
Vieni, vieni!Via dall’anima in penal’angoscia paurosa.È notte serena!Guarda: dorme ogni cosa!
ピンカートンおいで、おいで!悩む魂から遠く離れよう恐ろしい不安から晴れ渡った夜だ!ごらん、すべてが眠っているよ!
Dolce notte!Quante stelle!Non le vidi mai sì belle!Trema, brilla ogni favilla …… col baglior d’una pupilla! Oh! quanti occhi fissi, attentid’ogni parte a riguardar!pei firmamenti, via pei lidi, via pel mare!Quanti sguardi ride il ciel!
蝶々さん甘い夜!たくさんの星!こんなにきれいなのは初めてよ。どの星もキラキラ輝いて、瞳の輝きのようにどれほどの瞳がみているのだろう。あちこちから視線を浴びる大空を駆けて大地を越え、海を越え空はどれほどの瞳が笑っているのだろう。
vien, Ah! vien! sei mia!
ピンカートンおいで!あなたは僕のものだ!
「愛の二重唱」の解説
ピンカートンが、歌詞の中で「百合の衣装を着た人」というのに対し、蝶々さんは、ピンカートンを「あなたは大空の中心」と言います。この夜の後、「大空の中心である、ピンカートン」から「バラの花の、ピンカートン」に変わります。
この「愛の二重唱」の後、ピンカートンは、蝶々さんの元を去るときに「バラの花をもってくるよ」と言って去ったからです。(去るところは、オペラでは表現されません。たぶん、このように言ったはず。)
ピンカートンしばらくお別れだ。戻るときにバラの花を持って帰るよ。
蝶々さんは3年間、ピンカートンがバラの花を持って帰ってくるのを待ちます。いろいろあった末、蝶々さんは自害をするとき、「かわいい坊や」の歌詞の中で、自分の息子を「百合とバラの花」と呼ぶのでした。
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