夢でささやくピアノ
2002年のポーランド映画「ショパン愛と悲しみの旋律」(Desire for Love)- YouTubeで観られる「ショパン愛と悲しみの旋律」
- この映画の低評価の理由がよくわからない
- この映画で知ったワルツ イ短調
私にしては珍しくショパン関連の記事が続いた(それほどのショパンファンでもないくせに!)。
きのうの記事をアップした時点で、もうショパンについては何も書くことがない、と思っていたが、2002年に製作されたショパンの伝記物でポーランド映画の「ショパン愛と悲しみの旋律」(英題:Desire for Love)の評価があまり高くないのが不思議なので、ちょっとこれについて書いてみようかな、と思った。
そして何気なくYouTubeを開くと、なんと今、この映画の全編がYouTubeでアップされているのだ!
日本語字幕も付けられ、ざっとみたところ、それほどひどい翻訳でもない。
こういうのはいつのまにか削除されてしまうことが多いから、未見のかたはお早めに、ちょっとのぞいてみても損はしないだろうと思うので貼っておく。
www.youtube.com
この映画の低評価の理由がよくわからないこの映画のどちらかといえば低評価の理由は何なんだろう?
私はショパン役のかたも、ジョルジュ・サンド役のかたも、両者の肖像画でのイメージを壊していないので、よくぞこんな俳優さんを探してきたものだ、と感心したのだが。
それにショパン役のかたのピアノの弾き方もさまになっていたし。
ひょっとして描き方がショパンの音楽的才能にフォーカスしたものではなく、サンドとの出会いと別れ、サンドの息子とショパンの軋轢に多くを割いているので、ショパンファンには受けが良くないのかもしれない。
しかし私には結構、面白かったんだな。
私は昔からショパンよりジョルジュ・サンドに興味があり、いったいどうやったらあんな肉食系女子ができあがるのか、知りたいものだと思っていた。
この映画もこの疑問に答えるものではなかったが、意外に、ショパンとドラクロワの友情を描いた平野啓一郎の小説「葬送」とリンクする場面があった。
そのひとつが、サンドがショパンに嫌いな鶏のモモ肉を供し、代わりにショパンが好きな胸肉を息子、モーリスに供したところ、ショパンがキレる場面。
映画では1時間35分ぐらいのところになる。
私はこのエピソードがショパンの大人げないというか、芸術家らしく(?)気難しいところをあらわしているようで結構好きなのだ。
この映画で知ったワルツ イ短調それにこの映画はそれまで私の知らなかったショパンのワルツ イ短調を教えてくれた。
映画では30:17ぐらいのところで流れる。
上流階級の人々が集うサロンでショパンがワルツ イ短調を弾いている。
そこへサンドがメモをピアノの上に置く。
そのメモには「Je vous aime Georges」(あなたを愛しています ジョルジュ)と書かれてあった・・・
このワルツ、イ短調のせいかもしれないが、技術的には初心者向きといってもいいかと思う。
しかし私は習ったことがなかった。
子どものときに買った「ショパンワルツ集」にも「ショパンピアノアルバム」のなかにもはいっていなかったからである。
調べてみるとこのワルツの初出版は1955年と比較的新しい。
だから1960年代の日本では、まだ紹介されていなかったのではないだろうか?というのが私の推測である。
もちろん今の全音「ショパン:ワルツ集(遺作付)」にはワルツ19番として掲載されているようだ。
なんか私、早く生まれすぎたみたい。
美しい旋律で、しかも複雑なテクニックいらずなのに・・・
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