ExcelでできるKPIダッシュボードの作り方と事例
ExcelでできるKPIダッシュボードの作り方と事例

ExcelでできるKPIダッシュボードの作り方と事例

目次
  1. 第1章:KPIダッシュボードとは?基礎知識を理解しよう
    1. KPIとは?
    2. ダッシュボードとは?
    3. なぜKPIダッシュボードが必要なのか?
  2. 第2章:ExcelでKPIダッシュボードを作るために必要な準備
    1. 1. データを収集する
    2. 2. データを整理・クレンジングする
    3. 3. ダッシュボードの設計イメージを描く
    4. 4. グラフ作成・ピボットテーブルの基本を押さえる
    5. まとめ
  3. 第3章:ゼロからわかる!ExcelでKPIダッシュボードを作成する手順
    1. 1. レイアウトを設計する
    2. 2. KPIデータを入力する
    3. 3. ピボットテーブル・グラフを作成する
    4. 4. セルをリンクしてサマリー情報を作る
    5. 5. 最後にデザインを整える
    6. まとめ
  4. 第4章:すぐに使える!参考にしたいKPIダッシュボード事例3選
    1. 1. 営業チーム向け:売上・案件進捗ダッシュボード
    2. 2. ウェブマーケティング向け:サイト運営チェックダッシュボード
    3. 3. プロジェクト管理向け:進捗・リソースダッシュボード
    4. まとめ
  5. 第5章:見やすく伝わるダッシュボードに仕上げる5つのコツ
    1. 1. 色使いは3色以内にまとめる
    2. 2. フォントは統一する
    3. 3. グラフ選びで見せ方を最適化する
    4. 4. フィルタ設定で欲しいデータにすぐアクセス
    5. 5. 定期更新をラクにする工夫をする
    6. まとめ

第1章:KPIダッシュボードとは?基礎知識を理解しよう

KPIダッシュボードを作る前に、まずはその意味と役割についてしっかり理解しておきましょう。ここでは、KPIとダッシュボードの基礎知識をわかりやすく解説します。

KPIとは?

KPIとは「Key Performance Indicator」の略で、日本語では「重要業績評価指標」と呼ばれます。ざっくり言うと、目標を達成するために追いかけるべき具体的な数値のことです。

たとえば営業チームであれば、月間売上金額新規顧客獲得数がKPIになることが多いですね。単に「頑張ろう!」だけでなく、数値で目標を定めることで、現状と目標までのギャップを明確にできるのがKPIのメリットです。

ダッシュボードとは?

ダッシュボードとは、複数のKPIをひと目で確認できる「指標管理ツール」のことです。ビジュアルにグラフや表で整理されているため、データに詳しくない人でも直感的に状況を把握できます。

車の運転席にある「スピードメーター」や「燃料計」を想像してみてください。それらと同じように、ビジネスのダッシュボードも、プロジェクトのスピードや燃料(リソース)をモニタリングするための必須アイテムなんです。

なぜKPIダッシュボードが必要なのか?

仕事において「なんとなく忙しい」とか「たぶん順調」といった感覚だけに頼るのは危険です。 KPIダッシュボードを導入することで、次のようなメリットが得られます。

  • 現状を即座に把握できる:進捗を毎回手動で計算する必要がなくなる
  • 課題を早期発見できる:異常値を見逃さず、素早く対策できる
  • チームメンバーと共有しやすい:全員が同じ「事実」に基づいて動ける

特に20代のビジネスパーソンにとっては、「定量的に成果を語れる力」は今後のキャリアでも非常に重要。 ExcelでKPIダッシュボードを作れるようになれば、あなたの仕事の精度もスピードも確実にレベルアップします。

次章では、具体的にExcelでKPIダッシュボードを作成するために必要な準備について詳しく解説していきます。

第2章:ExcelでKPIダッシュボードを作るために必要な準備

ここからはいよいよ実践編。ExcelでKPIダッシュボードを作成するためには、いきなりグラフ作成に取りかかるのではなく、いくつかの重要な準備ステップを踏む必要があります。準備をしっかり行うことで、作成後の手直しやエラーを防ぎ、見やすく正確なダッシュボードを作ることができます。

1. データを収集する

まず最初に必要なのは、KPIに紐づくデータの収集です。「何を測定したいのか」に応じて、必要なデータを集めましょう。

たとえば、営業成績を管理するKPIダッシュボードを作るなら、次のようなデータを集めておきます。

  • 営業担当者別の売上金額
  • 営業活動件数(訪問・電話・メールなど)
  • 新規顧客獲得数

多くの場合、これらのデータはCRMツール、スプレッドシート、あるいは手元のメモなどから手に入れられるはずです。一か所にまとめておくと後の作業がスムーズですよ。

2. データを整理・クレンジングする

集めたデータは、Excelにインポートしてから整理・クレンジングしましょう。データが汚れていると正確なグラフが作れず、せっかくのダッシュボードも信頼性が落ちてしまいます。

具体的には:

  • 不要な列や行を削除(例:「不明」や空のレコード)
  • データの統一を確認(例:「東京営業所」「東京支店」など表記揺れを統一)
  • 日付や数値の形式を修正(例:西暦/和暦の統一、金額の桁区切り)

地味な作業ですが、ここを丁寧にやれば後工程がグッとラクになります。

3. ダッシュボードの設計イメージを描く

次に、どんなダッシュボードを作りたいかのイメージをざっくりでいいので描きます。紙に手書きでもOKです。

例:

  • 左半分:売上推移グラフ
  • 右上:新規顧客数のサマリー
  • 右下:チーム別進捗率の比較チャート

どのKPIを、どんなグラフで表現するかを決めておくと、Excel上での作業がスムーズになります。

4. グラフ作成・ピボットテーブルの基本を押さえる

ダッシュボードを作るには、Excelの以下の機能を最低限押さえておきましょう。

  • 基本的なグラフ作成(棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフなど)
  • ピボットテーブル・ピボットグラフによる集計・可視化
  • 条件付き書式を使った見やすいデータ強調

たとえば、売上金額の月別推移を折れ線グラフで表示したり、新規顧客数を棒グラフで比較したりする場面では、これらの基本操作が欠かせません。

「Excelは苦手かも…」という方も安心してください!少しずつ慣れれば、短期間で十分にカッコイイダッシュボードが作れるようになります。

まとめ

ExcelでKPIダッシュボードを作るためには、いきなり作業に入るのではなく、

  1. 必要なKPIデータをしっかり集める
  2. データを整理して正確性を高める
  3. レイアウトイメージをざっくり描く
  4. 基本的なExcelスキルを確認しておく

この4ステップがとても重要です。この準備ができていれば、制作作業は驚くほどスムーズになるはずです。

次章では、いよいよこれらの準備をもとに、実際にExcel上でKPIダッシュボードを作る具体的な手順を解説していきます!

第3章:ゼロからわかる!ExcelでKPIダッシュボードを作成する手順

ここからは、いよいよ実際にExcelでKPIダッシュボードを作成していくステップをご紹介します。

先ほど行った「データ収集・整理」「設計イメージ作成」「基本機能の確認」を踏まえて、スムーズに作れるよう、順番に詳しく解説していきます!

1. レイアウトを設計する

まずは、ダッシュボードの「土台」となるレイアウト作成から始めましょう。

新規ブックを開き、シートの適当な場所にタイトルを入力します。例:「営業チームKPIダッシュボード」。

次に、以下のように構成を区切っておくと作業しやすいです。

  • 上部エリア:KPIのサマリー(売上総額、達成率など)
  • 左側エリア:売上推移のグラフ
  • 右側エリア:新規顧客数や活動件数のチャート

コツ: セルに枠線や色づけをしてエリアごとの区切りを可視化しておくと、後で見た目を整えるのがずっとラクです!

2. KPIデータを入力する

続いて、収集・整理したデータを「データ用シート」に入力していきます。

おすすめのポイントは、ダッシュボード用とは別のシートにデータをまとめること。たとえば、シート名を「データ」として管理します。

データは次のように表形式でまとめましょう。

日付 営業担当者 売上金額 新規顧客数 活動件数 2024/04/01 佐藤 500,000 2 15 2024/04/02 田中 300,000 1 10

Point:数値は必ず数値形式にそろえ、日付も「日付形式」で統一しておくと、後のグラフ作成や集計が正確になります。

3. ピボットテーブル・グラフを作成する

データが準備できたら、いよいよグラフを作成していきます!

まず「挿入」タブから「ピボットテーブル」を選び、「データ」シートを元にピボットテーブルを新しいシートに作成しましょう。基本的な使い方は以下の通り:

  • 行エリア:日付
  • 値エリア:売上金額の合計

これで、月別売上推移のデータ集計が完成します。さらに「ピボットグラフ」機能を使って折れ線グラフを作成し、ダッシュボードエリアに貼り付けましょう。

同じ要領で、新規顧客数や活動件数のピボットテーブル・グラフも作成できます。

4. セルをリンクしてサマリー情報を作る

ダッシュボード上部には、KPIの「今月売上総額」「新規顧客獲得数」などを表示するサマリーデータを設置しましょう。

これは、ピボットテーブルやデータシートから直接セル参照(=を使って)リンクすればOKです。たとえば:

=データ!C2:C100 の合計金額

この方法なら、データを更新したときに自動的にサマリー情報も反映されるのでとても便利です。

5. 最後にデザインを整える

ここまで完成したら、仕上げとして見た目を整えましょう。

  • グラフにタイトルをつける(例:「月別売上推移」)
  • グラフの色合いを統一する(1〜2色ぐらいに絞るとセンスアップ)
  • セルや文字に強弱をつけて視認性を高める

このひと手間で、ぐっと「プロっぽい」ダッシュボードに仕上がりますよ!

まとめ

ExcelでKPIダッシュボードを作る流れは、ざっくりまとめると次の5ステップです。

  1. まずはレイアウトの設計
  2. 別シートにデータを管理
  3. ピボットテーブルとグラフで可視化
  4. サマリー情報をセルリンクで表示
  5. 最後にデザインを整える

初めて作るときは少し時間がかかるかもしれませんが、慣れてしまえばシンプルなダッシュボードなら数時間で作成できるようになります。

次章では、さらに理解を深めるために、実際に参考になるKPIダッシュボードの事例をご紹介します!

第4章:すぐに使える!参考にしたいKPIダッシュボード事例3選

ここでは、実際に役立つExcel製KPIダッシュボードの事例を3つ紹介します。用途別にまとめているので、自分の業務に合ったものをイメージしやすくなるはずです!

1. 営業チーム向け:売上・案件進捗ダッシュボード

営業活動に特化したKPIダッシュボードは、多くの企業で導入されています。典型的な構成は次の通りです。

  • 売上金額の推移:月単位の売上実績を折れ線グラフで表示
  • 目標達成率:売上目標に対する達成率を割合で可視化
  • 新規顧客開拓数:月ごとの獲得件数を棒グラフで比較
  • トップ営業マンランキング:売上上位メンバーを表で一覧表示

これにより、個人成績だけでなく、チーム全体の状況を「一目で」把握できるのがポイントです。また、「達成率○%未満は赤色で表示」など、条件付き書式をうまく使うと視認性もアップします。

2. ウェブマーケティング向け:サイト運営チェックダッシュボード

ウェブサイトの運営では、アクセス数やコンバージョン(CV)を中心とした指標管理が重要です。こういったケースでは、次のようなKPIを組み合わせると効果的です。

  • 訪問者数の推移:日別・週別でPV(ページビュー)やセッション数をグラフ化
  • コンバージョン率:訪問者に対する資料請求や購入率を割合で表示
  • 主要ページ別トラフィック:ランディングページごとのアクセス数ランキング

Google AnalyticsなどからエクスポートしたデータをExcelに貼り付け、ピボットテーブルで集計すれば、あっという間に「サイト運営ダッシュボード」が完成します。

ちなみに、ここでも「良好」「注意」といった判定基準に色分けルールを設定しておくと、レポートの確認がさらにスムーズになります。

3. プロジェクト管理向け:進捗・リソースダッシュボード

複数メンバーで動くプロジェクトでは、進捗管理とリソース配分が肝心です。

この用途にぴったりのダッシュボード要素は次の通りです。

  • タスク進捗率:全体の完了割合をゲージグラフや棒グラフで表示
  • メンバー別タスク状況:担当者ごとの進行度をリストアップ
  • リソース使用率:各メンバーの稼働状況(稼働率●%)をビジュアル化

たとえば、「タスク未着手が20%以上あると背景が赤くなる」などのルールを入れると、遅延リスクを早期に察知できます。

プロジェクト開始時にこのダッシュボードを作って運用すれば、定例ミーティングでの報告資料作成や進捗チェックの手間がグッと減るでしょう。

まとめ

紹介したダッシュボード事例を振り返ると、次のように整理できます。

用途 主なKPI 特徴 営業管理 売上、達成率、新規顧客数 進捗確認、個人成績比較がしやすい ウェブサイト運営 PV数、CV率、トラフィック構成 アクセス解析・成果管理に強み プロジェクト管理 タスク進捗率、リソース稼働率 遅延リスクの早期発見に有効

自分が担当している業務に合わせて、これらの事例を参考にExcelダッシュボードを工夫してみてください。次章では、さらに見た目と使い勝手をワンランク上げる「仕上げテクニック」をご紹介します!

第5章:見やすく伝わるダッシュボードに仕上げる5つのコツ

ここまでで「KPIダッシュボードを作る手順」は理解できたと思います。ですが、本当に仕事で使えるダッシュボードに仕上げるには、見た目と使い勝手を意識することが大切です。

そこでこの章では、Excelダッシュボードを「見やすく」「わかりやすく」仕上げる5つの実践テクニックをご紹介します!

1. 色使いは3色以内にまとめる

色を多用しすぎると、視覚的にごちゃついてしまい、伝えたい情報がぼやけます。基本的には、

  • ベースカラー(背景などに使用)
  • アクセントカラー(重要な数字や警告用)
  • サブカラー(補助的な情報)

この3色以内にまとめると、洗練された印象になります。たとえば、シンプルな白ベースに、ブルー系アクセントを使うとビジネス向きの落ち着いたデザインに仕上がります。

2. フォントは統一する

フォントにバラつきがあると、読みづらさや安っぽさが出てしまいます。

フォントは1種類(多くても2種類)に絞りましょう。おすすめは「メイリオ」や「游ゴシック」など、読みやすいサンセリフ系のフォントです。

また、タイトル・見出し・本文とでサイズや太字の強弱をつけると、情報の構造がよりはっきり伝わります。

3. グラフ選びで見せ方を最適化する

グラフは「カッコイイから」という理由だけで選ぶのではなく、「情報が一番わかりやすく伝わるか」で選びましょう。

例:

  • 推移を見せたい → 折れ線グラフ
  • 割合を見せたい → 円グラフ
  • ランキングや比較を見せたい → 棒グラフ

無理に特殊なグラフ(レーダーチャートや3Dグラフなど)を使うと、逆に分かりにくくなるので注意しましょう。

4. フィルタ設定で欲しいデータにすぐアクセス

作ったダッシュボードに「スライサー」や「フィルタ機能」を付けると、見る人が必要な情報だけに素早くたどり着けるようになります。

たとえば、営業メンバー別にデータを絞りたい場合、ピボットテーブルのフィルタにスライサーを追加設定するだけで、一発で担当別の成績確認が可能になります。

ユーザー視点に立って、「いちいちスクロールしなくても済む」よう設計すると、ダッシュボードの利便性はグッと高まりますよ。

5. 定期更新をラクにする工夫をする

せっかく作ったダッシュボードも、データ更新が面倒だとすぐ使われなくなってしまいます。そこで、

  • 元データと集計・グラフはセルリンクやピボットで連動させる
  • 新しいデータを追加入力するだけでグラフが自動更新される構成にする

このようにしておくと、「データ追加 → 更新ボタンを押すだけ」で、誰でも最新のダッシュボードが運用できるようになります。

将来的に自動更新をさらに効率化したい場合は、Power Queryやマクロ(VBA)を使う方法もありますが、まずはこの基本設計をしっかり押さえましょう。

まとめ

Excelで作るKPIダッシュボードを「伝わる」ものに仕上げるためには、次の5つのコツを意識することが大切です。

  1. 色使いはシンプルに(3色以内)
  2. フォントを統一して読みやすく
  3. グラフ選びは「わかりやすさ」重視で
  4. フィルタ機能でアクセス性アップ
  5. データ更新作業をできるだけ簡単に

これらを意識するだけで、あなたのダッシュボードは「ただの数字の羅列」ではなく、ビジネスを加速させる武器になります。

ぜひこの記事の内容を参考に、あなた自身のオリジナルKPIダッシュボードを作ってみてください!

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