シュンランの育て方を徹底解説!成長後のお手入れから人気品種まで
2026年1月17日 シュンランの育て方を徹底解説!成長後のお手入れから人気品種まで この記事の執筆者および監修者 執筆者 社団法人日本フラワーデザイナー協会(NFD)デザイナー 長岡孝樹 Webメディア東京寿園を運営中。フラワーデザイナーの知識と観葉植物農家での経験を活かし自社商品の提案からAmazonや楽天への自社商品出店など幅広く行う。 監修者 東京寿園 代表 / 創業者、社団法人日本フラワーデザイナー協会(NFD)デザイナー 來住樹生 伝統的な植物のあり方をハイドロカルチャーでアップデートする、東京寿園の創業者。多忙な現代人のライフスタイルに最適化した「植物との共生」を追求し、インテリアとしての観葉植物の価値を再定義している。 監修者 観葉植物ブランド 東京寿園 公式編集部 植物の生産現場から生まれるリアルな知見を、デジタルメディアへ昇華させる編集チーム。土を使わないハイドロカルチャーの普及をミッションとし、インテリアと植物が調和する豊かな暮らしのアイデアを監修・発信する。 山野草として美しい花を咲かせるシュンラン。あまり聞きなじみのない花かもしれません。しかし、楚々とした美しい花は、見る人を釘づけにして「育て方を知りたい」と思うことでしょう。美しいシュンランの育て方について気になりませんか。 そこでこちらの記事では- シュンランはどんな植物なのか
- シュンランの育て方における置き場所・水やり・肥料
- シュンランの育て方における増やし方
- シュンランの育て方における病害虫
そもそもシュンラン(春蘭)ってどんな植物なの?
シュンラン(春蘭)と聞いてどんな花なのか、パッと思い浮かぶ方は少ないのではないでしょうか。シュンランについて解説します。 日本や中国を原産とするラン科シュンラン属の山野草 シュンランは日本や中国を原産とするラン科シュンラン属の山野草。学名は「Cymbidium goeringii」。シュンランは「春蘭」と書くことからもわかるように春に咲く蘭です。胡蝶蘭のような豪華な花とは違い、楚々として美しい姿をしています。学名に「Cymbidium」とあるように、シンビジウムの仲間であり、花はシンビジウムを小さくしたような姿です。 3月~4月の春に開花する シュンランは3月~4月の春に開花する植物です。春に緑色の花を1茎に1花、まれに数花を咲かせます。花色も控えめなので、美しい色合いをしっかりと楽しんでください。 北海道から九州まで日本全国に広く分布する シュンランは北海道から九州まで日本全国に広く分布します。シンビジウムの仲間なので、里山や雑木林に自生している植物です。着生ランと違い、気や岩肌に着生せず、水はけの良い土で生育します。寒さにも比較的強いので九州から北海道と日本全国でも育てやすいでしょう。シュンランの育て方のポイント①置き場所
シュンランの育て方における置き場所のポイントを解説します。 地植えの場合:半日陰の木の下がよい シュンランを地植えで栽培する場合は、半日陰の木の下がよいです。お庭の常緑樹の根元だと、年中日陰で育てやすいでしょう。ただし、植木の枝葉が茂りすぎて暗くなりすぎないように気を付けてください。明るい日陰をとして、育てることが重要です。 鉢植えの場合:一年中半日陰になる場所を好む 鉢植え栽培の場合は、一年中半日陰になる場所に置いてください。日陰の場所がない場合は、遮光シートを利用してください。 30~50%の遮光下が適している 基本的には、シュンランは30~50%の遮光下が適しています。遮光シートは日光の遮光率が記載されているので、30~50%のものを選んで、購入してください。遮光シートをシュンランを置く場所に広げて、日光を和らげてください。 夏は75%以上の遮光をするとよい 夏は75%以上の遮光がおすすめです。夏の日差しは、シュンランにとって強すぎます。30~50%の遮光でも、葉焼けする可能性があるので、さらに遮光率を高めてください。葉焼けした葉は元に戻らないので、観賞価値を一時るく下げる要因です。夏の日差しに注意して育ててください。 冬は凍結を防ぐ シュンランは比較的寒さに強い植物ですが、冬は凍結に注意してください。特に鉢植えの場合は、根が凍結しやすいので、冬は室内に移動すると安心です。室内に入れられない場合は、雪や霜が当たらない軒下で、二重鉢にして管理するとよいでしょう。二重鉢とは、一回り大きな鉢に鉢ごとすっぽり入れることです。これだけでも、根の凍結から守ることができます。シュンランの育て方のポイント②水やり
シュンランの育て方における水やりのポイントについて解説します。 基本的には用土が乾いたら水やりを シュンランは、基本的には用土が乾いたら水やりです。用土によってやや水やり方法は異なりますが、常に土が湿っていることがないように注意して育ててください。水を与えすぎると根腐れの原因になります。 春と秋の場合:朝に行う 春と秋は、朝に水やりをしてください。根がよく成長する時期なので、しっかりと水やりしましょう。 夏の場合:夕方~夜にたっぷりと 夏の場合は、夕方~夜にたっぷりと水やりします。夏は気温が高くなるので、涼しくなる夕方~夜がおすすめです。朝に水やりすると、気温が高い時間帯に土が湿っており、蒸れる恐れがあるので、気を付けてください。 冬の場合:用土が白く乾いたら 冬は、シュンランの用土が白く乾いていたら水やりします。冬に水やりしすぎると、気温によって凍結する恐れがあるのdえ、注意してください。シュンランの育て方のポイント③土
シュンランの育て方における用土のポイントを解説します。 通気性と水はけがよい粒が粗めのものを好む シュンランの用土は通気性と水はけがよい粒が粗めのものを好みます。水はけが悪いと、根腐れする可能性が高いです。花や観葉植物などの土を使って育てないように気を付けましょう。 東洋ラン専用の培養土が便利 シュンランは、古くから東洋ランとも呼ばれており、古典園芸植物としても親しまれています。そのため、東洋ラン専用の培養土であれば、元気に育てやすいです。ホームセンターでは見つけにくいかもしれませんが、園芸店では山野草の土と一緒に販売されていることが多いので、ぜひ利用してみてください。 自作する場合 もし自作する場合は、以下の配合で作りましょう。- 硬質鹿沼土8:軽石2の割合
- 日向土(小粒)9:赤玉土(小粒)1の割合
シュンランの育て方のポイント④肥料
シュンランの育て方における肥料のポイントについて解説します。 肥料の与えすぎに注意 シュンランには肥料の与えすぎに注意してください。本来は里山や開けた雑木林の中で育つ植物なので、たくさんの肥料を必要としない植物です。肥料を与えすぎると葉ばかり茂って花が咲かなかったり、根が傷んだりするため気を付けます。 新芽の近くに肥料を置かない シュンランに置き肥を与える場合は、新芽の近くに肥料を置かないようにしてください。新芽の近くに肥料を置くということは、自然と株元に肥料があることになります。溶けだした肥料成分が根に直接当たると根が傷む可能性があります。そのため、置き肥をする場合は、鉢の縁沿いに肥料を置くとよいでしょう。溶けだした栄養分を、名が自然に吸収するために伸びるように仕向けるとよく根が伸びます。 液肥を施す シュンランには液肥がおすすめです。 4月下旬~6月下旬 液肥を与える場合は、花芽を作り始める4月下旬~6月下旬に与えましょう。液肥は速効性のある肥料なので、花芽形成に効果的です。ただし、液肥を濃く作ったり与えすぎたりすると根痛みするので、4月下旬~6月下旬の液肥やりは、2週間に一度薄めに作って与えることがポイントになります。 9月下旬~11月上旬 また、秋の9月下旬~11月上旬にも液肥を与えるとよいです。秋も成長期であり、この時期にしっかり栄養を与えておくことで、来年の花芽に影響します。来年も花を綺麗に咲かせたい場合は、秋の9月下旬~11月下旬にも肥料を与えてください。 置き肥を施す 置き肥は花後と秋に、液肥と併用すると効果的です。 花後 花後は、シュンランに限らず、どの植物も株が弱っています。株を回復させるためにも、葉や根を育てる窒素やカリを中心とした置き肥を花後に与えてください。置き肥は液肥と違い持続的に効果があるので、体力を回復させやすいです。 秋 秋は春と同様に成長期です。秋にどれだけ栄養を蓄えられるかによって、来年の花芽に影響します。置き肥を与えてじっくりと株を育てて大きくすることによって、美しい花を楽しめるでしょう。シュンランのお手入れ
シュンランの育て方におけるお手入れについて解説します。 植え付け・植え替え シュンランの植え付け・植え替えについて見ていきましょう。 鉢は深めで鉢穴が大きいのものがよい シュンランの鉢は深めで鉢穴が大きいものがよいです。シュンランの根は太くて長いためです。また、鉢が深い鉢は、鉢底で水が溜まり根腐れしやすい環境になるので、鉢穴が大きかったり、数が多かったりすると、通気性と水はけがよくなります。 植え付けのしかた 植え付けのしかたは、傷んだバルブや根を整理して、切り口から病気が侵入しないように、癒合剤を塗って植えつけます。株の根元にあるバルブが1~2㎝ほど埋まるくらいに植え付けるのがポイントです。植え付け・植え替えは花後または秋に行いましょう。 植え替えのタイミング:2年に1回 シュンランの植え替えタイミングは、2年に1回ほどです。植え替えまでの期間が長くなるほど、根詰まりして生長に悪影響があるので気を付けましょう。 増やし方 シュンランの増やし方は以下の2通りです。- 株分け
- 種まき
- 花がら摘み
- 古葉外し
- ウイルス病
- アブラムシ
- ハダニ
- ナメクジ
シュンランの人気の品種を紹介
シュンランにはさまざまな種類があります。今回は人気の品種を2つ紹介します。以下の2つの種類のシュンランをきっかけに、ぜひさまざまなシュンランを育ててみませんか。- 守門山
- 守門竜
【まとめ】シュンランの育て方を徹底解説!成長後のお手入れから人気品種まで
ここまでシュンランの育て方について解説してきましたがいかがですか。 この記事のポイントは- シュンランはラン科シュンラン属の山野草で、日本や中国を原産とする植物
- シュンランの育て方は、「置き場所:明るい日陰と風通しの良い場所」「水やり:土が乾いたら水やり」「肥料:春と秋に液肥と置き肥」が重要
- シュンランの育て方における増やし方は、「株分け」「種まき」だが、種まきで増やすことは難しいので、株分けが一般的
- シュンランの育て方における病害虫は「ウイルス病」「アブラムシ」「ハダニ」「ナメクジ」に気を付ける
BOT