ギターのスケール(弦長)とは? ~各スケールの特徴~
今回はギターのスケールについて解説します。
お!ついにきたか!メジャースケールやペンタトニックスケールの話だな!と思ったそこのあなた。ワクワクしたそこのあなた。
裏切ってごめんね(笑)スケール(弦長)の話です。
ペンタトニックなどのスケール(音階)ではありません。
音階は、音の間隔やパターンの長さを指すのでscale弦長も、長さを指すのでscaleです。音階のスケールも大事ですが、弦長のスケールも大事です。
弦長によってギターの弾き心地やサウンドが大きくかわるからです。
弦長とは
弦長っていうのはその名のとおり「弦の長さ」です。
と言ってもペグに巻いてる弦の先端から、ではなくナット(ヘッド側の弦が止まっているところ)からブリッジ(ボディ側の弦が止まっているところ)までの長さです。
※画像だとナットは白い部分、ブリッジは金属部分。
下の写真だと青い矢印になります。つまり弦が振動できる範囲というわけですね。
ちなみに任意のフレットを押さえると(緑星)赤矢印の範囲が振動しますが、
これは弦長とはいいません。あくまでそのギターがもつ構造上の長さになります。
弦長なんて気にしたこともなかった、という人も多いでしょう。
先に述べたように、演奏性やサウンドにも関係してきます。
パッと見、どれも同じに思えるかもしれませんが解説するということは違いがあるということです。
スケールの種類
スケールの種類はおおまかに3つにわかれます。
- ロングスケール
- ミディアムスケール
- ショートスケール
です。そのまま長さを表しています。
カフェのドリンクサイズみたいだな(笑)
ロングスケールロングスケールの代表格といえばFender社のストラトキャスターでしょう。
長さ:25と1/2インチ(約648mm)他にもテレキャスターやジャズマスターなど。
Fender製やその派生形に多いので、Fenderスケールなどと言われたりもします。
ロングとは言ってますけど、実はこれが一般的です。すげー長い、とかではないです。
ミディアムスケールミディアムスケールの代表格はGibson社のレスポールです。
長さ:24と3/4インチ(約628mm)他にはGibson製のSGやフライングV、エクスプローラーなど。
Gibson製やその派生形に多いのでGibsonスケールとも言われます。
Epiphone製のレスポールもこれです。Rickenbacker製も多いですね。
このミディアムスケールも一般的ではあります。
ショートスケールショートスケールの代表格はFender社のムスタング。
長さ:24インチ(約609mm)他にはFender製ジャガーやFernandes製ZO-3、Ernie Ball製MUSIC MANなど。
Fenderはロングスケールが多いと言っておきながら、ショートスケールにも出てきました(笑)
24インチ以下のものは全てショートスケールと呼ぶようです。
ZO-3は、見た目がゾウさんのようなのでこの名がついています。お子様むけの小さいギターです。
なにが違うのか
弦長が違うということは弦のテンション(張力)が違ってきます。
つまり弦の振動の仕方や、指で押さえたときのハリというか抵抗感みたいなものが変わってきます。もちろんセッティングにもよるけど。
ロングスケールの特徴ロングスケールだと、テンションが強いので弦が強く引っ張られることになります。
よって硬めの音になります。
プレイスタイルや好みの問題なので一概には言えないですがロングスケールのギターにミディアムゲージ(10~)の弦を張るとけっこうテンションがキツくなるので、
ライトゲージ(09~)がオススメです。
ミディアムスケールの特徴ミディアムスケールだとロングスケールに比べて弦長がやや短いので、柔らかく温かみのある音になります。相対的にですよ。
こちらにライトゲージを張るとちょっと物足りなく感じるかもしれません。ミディアムゲージが張られることが多いようです。
ショートスケールの特徴ショートスケールだとかなり音は柔らかく、押さえた感じも柔らかいです。
お子様や、手の小さな女性向きだと言えます。
これにエクストラライトゲージ(08~)とか張ろうもんならもう柔らかすぎてペロンペロンですよ(笑)
ショートスケールに細い弦を張ると、テンションが弱すぎるので弦の振幅が大きくなりフレットに当たる=ビビる、という問題も出てきます。
ミディアムゲージくらいは張りましょう。
まとめ
大きく三つのスケールを見てきました。特徴をまとめましょう。
スケール弦長フレットの間隔弦のテンション推奨ゲージロング長い広い強い09〜(ライト)ミディアム中間中間中間10〜(ミディアム)ショート短い短い弱い10〜(ミディアム)こういった感じでしょう。経験上、ロングスケールとミディアムスケールはそれほど違いは感じません。
1フレットあたり1mmくらいの差です。と言っても、あるフレットから遠くのフレットへの移動、もしくはストレッチフレーズ(指を大きく開く)になると、間にあるフレットの数が増えるほど差は大きくなります。
仮に目標のフレットが4つ先だとすると、4mmの差が出るわけです。指がギリギリ届くか届かないか、という人だと4mmの差は大きいですね。
The Beatlesの「I Feel Fine」という曲はイントロのリフが特徴的な曲ですが、これはロングスケールのギターで弾くとかなり難しいです。
だってJohn LennonはRickenbackerで弾いてるしね。そういう差が出てくるわけですよ。
修行時代、師匠の前で「I Feel Fine」を弾いていて「そのギターじゃ弾きにくいんじゃない?あれはリッケンで弾いてるし」と言われ、
当時、小僧だった僕には師匠に言われた意味がわかりませんでした(笑)
もちろんロング・ミディアム・ショートスケール以外のギターもあります。
PRS(Paul Reed Smith)社は25インチ(約635mm)を採用しています。
ロングスケールとミディアムスケールの中間のようなスケールですね。独自のサウンドを、ということでしょうか。
どれが良い悪いではなく演奏性やサウンドの方向性を考えて、最終的には好みで決めましょう。
ちなみに、「レギュラースケール」と呼ばれるものがありますが、これはロングスケールのことです。ややこしいな(笑)