水族館のサメが突然「人間の腕」を吐き出した恐怖の事件とは? (2/2)
Credit: canva animals plants- 動物
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2025.07.08 20:00:42 Tuesday
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ジミー・スミス殺人事件、腕の行方は?
ジミーが最後に生きて目撃されたのは1935年4月7日、シドニー郊外にあるセシル・ホテルでのことでした。
彼は「パトリック・ブレイディ(Patrick Brady)」という男と酒を飲み、カードをしている姿が目撃されています。
2人は酔いが回った後、ブレイディが通り沿いに借りていた小さなコテージへと向かいました。
後にタクシー運転手が警察に語ったところによれば、彼はブレイディをそのコテージから、レジナルド・ホームズの住む通りまで送ったとのことです。
さらに運転手は「ブレイディが目に見えて緊張しており、ジャケットの下に何かを隠しているようだった」と証言しています。
Credit: canva時が進み、水族館のイタチザメがジミーの腕を吐き出してから3週間後の1935年5月16日。
ここまでの経緯からブレイディは殺人の容疑で逮捕され、彼はすぐさまホームズを犯人として名指ししました。
警察がホームズを取り調べたところ、彼は「ブレイディのことは一切知らない」と否認しました。
5月20日、動揺していたホームズはスピードボートに乗り、銃を携えてシドニーハーバーへ向かいました。
彼は泥酔し、自殺を試みましたが命を取り留め、意識がもうろうとした状態で目覚めます。
その後、彼はパニック状態でスピードボートを走らせ、警察との水上でのチェイスを繰り広げた末、自首しました。
回復したホームズは、ようやく自分の知る限りの話を警察に語り始めます。
ホームズの話によれば、ブレイディが彼の家にジミーの腕を持って現れ、「大金を渡さないとこの件をばらす」と脅してきたとのことです。
彼の説明では、ブレイディがジミーを殺害し、バラバラにしてトランクに詰め、そのトランクをガンナマッタ湾に投棄したというのです。
これは1930年代のシドニー裏社会で「シドニー流のお見送り(Sydney send-off)」と呼ばれていた手口として知られます。
ホームズは「この話を裁判で証言する」と警察に約束しますが、新たな事件が起こります。
裁判当日の朝、ホームズはなんと胸に3発の銃弾を受け、車の中で死んだ状態で発見されたのです。
重要な証言を失ったことで、裁判は崩壊し、容疑のかかっていたブレイディも証拠不十分で釈放されました。
現在に至るまで、ジミー・スミス殺害事件の罪で起訴された者は一人もいません。
イタチザメ/ Credit: ja.wikipedia残る謎はなぜ水族館のサメの中からジミーの腕が出てきたのかということです。
有力な説では、ブレイディがホームズを脅すために切断した腕を持参し、それを捨てたのではないかとされています。
パニックになったホームズは、シドニーの海沿いの町へ車を走らせ、腕を海に投げ捨てた。その後、イタチサメがジミーの腕を丸呑みした――そんな流れが推測されています。
そして当時、金に困っていたのはジミーら裏社会の人間だけではありませんでした。
クージー水族館の経営者バート・ホブソン(Bert Hobson)も経営難に陥っており、客足を取り戻そうと必死だったのです。
彼は起死回生の一手として、ホブソンと息子はクージービーチへ船を出し、野生のイタチザメを捕獲して水族館に運び入れました。
目玉展示として客を呼び戻すための計画だったのです。
ところがなんの運命のいたずらか、彼らが捕獲し水族館に導き入れたイタチザメこそ、ジミー・スミスの腕を飲み込んでいたサメだったのです。
この事件の真相はすでに闇の中ですが、いくつもの偶然が重なって明るみになった殺人事件として、オーストラリアでは今も語り草となっています。
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