大谷翔平53号、苦戦速球の対応改善 161キロ直球を左翼席へ「彼はデンジャラス」監督うなった
ドジャース対ジャイアンツ 6回裏ドジャース無死、53号ソロ本塁打を放つ大谷(撮影・菅敏)<ドジャース7-5ジャイアンツ>◇20日(日本時間21日)◇ドジャースタジアム
【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)20日(日本時間21日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(31)が、2戦連発となる53号本塁打を放ってリーグ本塁打数でトップに並び、昨季の自己最多まであと1本に迫った。
ジャイアンツ戦に「1番DH」で出場し、3打数1安打。申告敬遠を含む2四球で5打席のうち3度出塁し、連続出塁を25試合に伸ばした。シーズン140得点以上は、直近20年でアレックス・ロドリゲス(07年)、ロナルド・アクーニャ(23年)に続いて3人目。チームは逆転勝ちで4連勝を飾り、地区優勝のマジックを3とした。
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本塁打量産ゾーンに入った大谷は、手がつけられない。6回無死、右腕ペゲロの外角高め99・9マイル(約161キロ)直球を完璧に捉えた。通算287本塁打のうち、ストライクゾーン外角高めは最も少ない11本。だが2日連続、同じコースをスタンドまで運んだ。前日はポール際付近、この日は左翼へ。ロバーツ監督が「フィールド全体を使い、どこにでも強く打ち返せるのが非常にいい。彼はデンジャラス(危険)だ」とうなる打撃で、逆方向へ大きなアーチを描いた。
予言が的中した。今月2日のパイレーツ戦で、自己最速120マイル(約193キロ)の弾丸ライナー弾をたたきこんだ。同監督は「9月は、彼にとって最高の1カ月になる」。予兆は、速球系への対応改善にあった。7月、2割4厘だった打率は8月が3割6厘、9月は3割3分8厘と上昇。95マイル(約153キロ)以上の快速球に限れば7月は1割4分8厘、8月は1割6分9厘と苦戦していたが、9月は3割に上がっている。この日の本塁打も、161キロの剛球に力負けすることなく振り抜いた1発だった。
直近5戦4発で、一気にフィリーズのシュワバーと並び、リーグ本塁打数トップタイとなった。それでもロバーツ監督は「タイトル獲得は素晴らしいことだが、それは副産物に過ぎない。彼は勝つためにプレーしている」と語った。シーズン終盤、そして勝負のポストシーズン(PS)に向け、より一層、集中力が増しているのは間違いない。
この日の試合前には、23日(日本時間24日)のダイヤモンドバックス戦登板に向け、投手としての調整を行った。仮に中6日が続けば、PS初戦、30日のワイルドカードシリーズ第1戦での先発となる。チームはこの日の逆転勝ちで4連勝。4年連続の地区優勝までマジック3とした。目指すは、ワールドシリーズ連覇。勝負の季節に合わせるかのように、大谷のギアが全開になってきた。
○…ロバーツ監督がジャイアンツ戦後、23日(日本時間24日)から始まる敵地ダイヤモンドバックス3連戦の先発ローテーションを明かした。「ショウヘイは火曜日(23日)に投げる。続いて、ヤマモト、スネルになると思う」とコメント。山本が前回登板から中5日で24日に先発する。これが今季レギュラーシーズン最後の登板。その後、中6日ならワイルドカードシリーズ第2戦、中5日なら第1戦での登板も可能となる。
【動画】大谷翔平2戦連発53号ソロでシュワバーに並んだ