【言語化が鋭すぎ…】人生のあらゆる悩みを「1枚の図」で解決できる1冊とは?
【言語化が鋭すぎ…】人生のあらゆる悩みを「1枚の図」で解決できる1冊とは?

【言語化が鋭すぎ…】人生のあらゆる悩みを「1枚の図」で解決できる1冊とは?

「あなたは人生というゲームのルールを知っていますか?」――そう語るのは、人気著者の山口周さん。20年以上コンサルティング業界に身を置き、そこで企業に対して使ってきた経営戦略を、意識的に自身の人生にも応用してきました。その内容をまとめたのが、『人生の経営戦略――自分の人生を自分で考えて生きるための戦略コンセプト20』。「仕事ばかりでプライベートが悲惨な状態…」「40代で中年の危機にぶつかった…」「自分には欠点だらけで自分に自信が持てない…」こうした人生のさまざまな問題に「経営学」で合理的に答えを出す、まったく新しい生き方の本です。 この記事では、読者から山口氏に寄せられた人生相談に対する回答を掲載します。(構成:小川晶子)

Photo: Adobe Stock

<質問> 今の仕事に集中するか、副業などさまざまなことを試すか(20代)

今年大学を卒業し就職しました。人的資本をできるだけ早く高めるために、今の仕事に時間リソースを集中させることと、副業などを通じてさまざまなことを試すこと、この2つは両立しうるのでしょうか?

人生は時間資本を別の資本に変えるゲーム

 いい質問だと思いますが、場合によりますね。

 まず、ここでの「人的資本」について補足をしておきます。

 私の著書『人生の経営戦略』では、人生というプロジェクトの長期目標を「持続的なウェルビーイング」と設定して、時間資本を適切に配分することで目標達成を目指しています。時間資本は最初から誰もが持っているものですから、「人生は時間資本を別の資本に変えるゲーム」だと言うことができます。

 とくに10代から20代にかけての「働き始めの時期」においては、持っている資源はただひとつ、時間資本だけです。これを、良い学びを得られる「スジの良い学習」や、良い経験を得られる「スジの良い仕事」に投下すると、その時間資本は知識・経験・スキルといった人的資本に転換されるのです。

忙しすぎるのを生かして資本を集中投下せよ

 さて、ご質問は「人的資本をできるだけ早く高めるために、時間資本を今の仕事に集中させるか? 副業などさまざまな経験にも投下したほうがいいか?」ということですね。

 たとえば、配属された部署のルーチンワークがしっかりできており、今の自分の能力からすると余裕でこなせるという場合には、他にも何かやったほうが人的資本は伸ばせるでしょう。一方、パニックになるくらい仕事が大変な状況なのであれば、そこに時間資本を集中させてしまったほうが効率よくリターンが得られるのではないかと思います。

英語、経営学、インターネットを学んだ理由

 僕が最初に入った会社は電通で、それなりに長時間残業をしていたので当時は副業をするという考え方はありませんでした。

 ただ、仕事以外のところで確実にやったほうがいいなと思ったのは英語と経営学、それから当時はインターネットの勉強です。

今の人工知能の問題もそうですが、最先端の知見は必ず海外で出ます。それが日本語に翻訳されるのには、1~2年のタイムラグがあります。つまり、今日本語に翻訳されて出ているAI関連の書籍やレポートは、欧米の人たちにとって1~2年前の議論なんですよ。最先端の知見を知りたいなら英語で読まなければ絶対にダメなんです。

 ですから当時の僕がインターネットやマーケティングについて勉強するときにやっていたのは徹頭徹尾アメリカの書籍を取り寄せて読むということでした。英語の書籍を読むのは大変ですが、10冊くらい読めば慣れてきて、かなり早く読めるようになります。

 新入社員から2年目くらいの頃は、たとえば年末年始に1週間くらい休みがあるときに、アメリカで話題になっているインターネット関連の書籍を3,4冊取り寄せて読み、キーポイントを整理して周りの関係者にレポートを送りつけてディスカッションするということをやっていました。

 すると人的資本を増えるし、ネットワークという社会資本も増えます。5年後、10年後、20年後に効いてくるようないい時間の使い方をしたなと思っています。

(※この記事は『人生の経営戦略』を元にした書き下ろしです。)

『人生の経営戦略――自分の人生を自分で考えて生きるための戦略コンセプト20』には、20代、30代、40代、50代、そして60代以降…人生のどの年代でも使える戦略が満載です。ぜひ読んでみてください。  

目次 はじめに 思い通りにならない人生を、とにかくなんとかする

第0章 なぜ、いま「人生の経営戦略」なのか? 問題意識① 難しい時代の到来 問題意識② 準備のできていない人たち 問題意識③ 二極化する人生論・キャリア論

第1章 目標設定について 01 パーパス——人生というゲームの「基本原理」を押さえる

第2章 長期計画について 02 ライフ・サイクル・カーブ——超長期の「プロジェクトロジック」を持つ 03 キャズム——兆しを捉え、時期尚早で動く 04 適応戦略——想定外の出来事をチャンスとして取り込む

第3章 職業選択について 05 ポジショニング 前編——「5つの力」に着目して居場所を決める 06 ポジショニング 後編——多動して「自分の居場所」を見つける 07 CSV競争戦略——社会的利益を生み出す企業が長期的に繁栄する 08 内発的動機づけ——「頑張る」は「楽しむ」に勝てない 09 リソース・ベースド・ビュー——他人には「模倣できない特徴」に着目する 10 イニシアチブ・ポートフォリオ——異質な仕事を組み合わせる

第4章 選択と意思決定について 11 ブルー・オーシャン戦略——自分ならではの「組み合わせ」をつくる 12 創造性理論——「打率」よりも「打席の数」を重視する 13 絶対優位の戦略——「どちらに転んでも得な方」を選ぶ 14 正味現在価値——「将来生み出す価値」に着目して時間配分する 15 オプション・バリュー——常に選択肢を複数持つ

第5章 学習と成長について 16 バランス・スコア・カード——「大事なこと」を書き出してスコア化する 17 ベンチマーキング——行き詰まったら素直に真似てみる 18 経験学習理論——良質な失敗経験を追い求める 19 発達指向型組織——積極的に「弱さ」は開示する 20 サーバントリーダーシップ——与える喜び、支える喜びを糧にする

おわりに 資本主義社会のハッカーたちへ 経営学独習ブックガイド 書籍一覧

関連記事 “いい人”なのに、なぜか「部下を疲弊させる」リーダーの間違った思考法・ワースト1 櫻本真理 年下の上司とどう向き合えばいい?(50代・男性)→元コンサル著者の答えが正論すぎて、「いやもう何も言えねぇ」 山口 周 「この会社、もうダメだ…」組織が衰退するとき、二流は、何もせず従う。一流は、逃げる。では超一流はどうする? 山口 周 「自分は仕事ができる」と思い込んでいる人の特徴・ワースト1 デヴィッド・ノヴァク,ラリー・ビショップ,楠木 建,児島 修
📎📎📎📎📎📎📎📎📎📎
BOT