【主夫の綴るブログ】アクアリウム情報発信ブログ~晴耕雨読~
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プロホースの組み立てからレビューまで

どうも、こんにちは。ごん太です。 どっぷり暮れた夜空と、ライティングのコントラストが美しい季節になりましたが、いかがお過ごしでしょうか。 前回はADAから販売されています、微量要素・多量要素を添加できる

グリーンブライティ・ミネラルの紹介をしました。

今回は、久々に我が家のとある掃除道具を買い換えましたので、そのレビューをしていきたいと思います。 その水槽用掃除道具とは……

水作プロホース!

まずは水作プロホースを購入したいきさつについて。次いでパッケージ紹介と組み立て、さらには実際の利用方法。そして最後にメリット・デメリットについて述べていきたいと思います。 それでは続きをどうぞ!

なお、当サイトの目次は、本文中の各パートにリンクしています。 お忙しい人は、↓目次リンクよりお目当てのパートへジャンプしてください。 時は金なりなのです。

プロホースとごん太

ごん太が初めてプロホースを手にしてから、もう15年以上たとうとしています。 アクアリウムを大食漢のプレコと共にスタートして以来、ごん太の水槽横には常にプロホースがありました。アクアリウムをスタートしたときに買った当時のプロホースは、水槽の中断時に捨ててしまいましたが、今持っているものは再会時に購入したもので、かれこれもう6~7年も使い続けています。 その間、水作プロホースのライバルや、電動品・舶来品などが販売されてきましたが、

プロホースが優秀なのか…… それとも掃除用具として完成の域にあるのか…… はたまた、アクアリストの熱烈な支持があるのか……

その構造は、ごん太が初めて購入した2000年代初頭と、ほとんど変わっていません。 さらに言えば、どうやら1991年の登場時から大きな変化はないようです。

事実、プロホースがあると底床掃除がはかどります。 重くて底床から取りづらいプレコの糞も楽々取れます。

底床掃除に大変便利なこともあり、いま利用しているものを6~7年間愛用してきたのですが、どうにも最近くたびれてきた様子。 新しいプロホースをお迎えすることになりました。

底床掃除する理由は? でも……

話せば長くなるのですが…… そもそも、底床掃除をするのは、なぜでしょうか?

それは、底床に魚の糞や残飯などの、ゴミが溜まりやすいからです。

ゴミが溜まれば腐敗し、そこから栄養を得た微生物が、わんさか繁殖するようになります。一方的な立場で言えば、底床が不衛生な状態になるので、掃除をするというわけです。

しかし、そうは言ってみましたが、実はそれは半分アタリで半分ハズレです。 底床には、ろ材としての機能もあるからです。底床をプロホースのようにかき混ぜながら排水すると、硝化細菌を水槽の外に出すことにもなります。 ですから、ごん太が少年時代~青年時代に、何かと教室に水槽がある環境で育ったのですが、よく先生からは……

底砂はかき混ぜて掃除するな!

と言われたものです。(過去形) 先生がそのように指導した理由はいくつか考えられます。

  • 水槽の硝化作用のバランスが崩れる
  • ゴミが舞い白濁する

ですが、今はどちらかと言えば、底床はよく掃除しましょう! ということになっています。 理由はいくつかあります。

  • 分解しきれていない残飯が、水質に悪影響を及ぼす
  • ゴミが溜まれば景観上好ましくない

実際、プロホースのような排水をしながら底床を掃除できる道具ならば、ゴミが舞い水が白く濁ることはありません。 また、安価で高性能なセラミックろ材も増えましたから、昔ほど底砂のろ材としての貢献度が低下しているのかもしれません。 以上二つの理由が、「底床掃除はするべきものだ」という考えを推し広めたものと思われます。 その他、掃除をして底床をかき混ぜると、嫌気性域が生まれづらくなります。病原菌や有害物質の硫化水素を作る微生物たちが、わらわらと繁殖しないようにする。そんな意味合いも底床掃除にはあるのです。 (……が、その話をすると長くなりますので、今回は割愛します)

とは言え、全部が全部、底床をプロホースなどでぐちゃぐちゃとかき混ぜながら掃除する方がいいのか? と聞かれますと、必ずしもそうではありません。 かき混ぜて掃除をすると潰れて崩れるソイルや、底床をろ材として利用する底面ろ過などは、やはり、そっと表面のゴミを吸い出すだけで掃除をするべきです。 以上の話から、ごん太が言いたいのは……

どちらが良い悪いという話ではなく、ケースバイケースだということです。

ごん太のプレコ水槽のように、ソイルをガシガシとプロホースで掃除している変わりダネもあります。また、一般的なプレコ水槽のように2~3日間隔、最短で毎日。そのような短い間隔で底床掃除をする水槽もあります。ほとんど底床を掃除しない厚底底面濾過水槽というものもあります。 ですから、頭ごなしにナニナニ水槽だから底床掃除はしない! とか、ナニナニだから清掃は必ず毎日する! とか決めつけず、柔軟に対応していくべきかと思われます。例えば水草水槽でしたら、汚れて来たら魚のためにしてあげる、汚れてなかったらソイルと水草を守るために掃除をしない。 そのような柔軟な対応が大切かと思います。

ずいぶんと前置きが長くなってしまいました。それだけ、底床掃除は奥が深いということなのかもしれません。それでは、次のパートより本題のレビューに移りたいと思います。

製品紹介

ここでは、プロホースのパッケージやその構造について、述べていきたいと思います。

パッケージ

パッケージ前面

まずはパッケージ正面となります。水作のテーマカラーである白地に青のパッケージとなっています。

上部には、「 水換えと砂利掃除が一度にできる! 」と大きなサイズの文字で、プロホースの性能を短い言葉でアピールしています。 中央には、「 シリコン弁でスイスイ水が上がる 」と、オレンジの背景に白抜き文字で記されています。さらにそのまま下方に目を移せば、可愛らしいランチュウ三匹の写真と排水中と思わしきプロホースの姿。そこには「 砂利の中はこ~んなに汚れています 」と吹き出しが付いています。 テーマカラーと可愛らしさの中にも、どのような製品なのか一目でわかるパッケージとなっていて、なかなか素敵です。

パッケージ両サイド

次いでパッケージ両サイド。左右共にメンテナンス方法の紹介となっています。 まずはパッケージの右側。

右側面は、本体、ストレーナー弁、だ円弁の清掃についての紹介となっています。 ごん太は↑のようなメンテナンスはほとんどしたことがありません。ですが、過去ガーネットサンドを利用した際には、ストレーナー弁が外れなくなったこともあります。 細かく固い底砂を利用する際は、こまめにメンテナンスするべきでしょう。

次いで左側。

左側面はスターターのメンテナンス方法の紹介となっています。ゴミが入った時には以下のように清掃するべし……と記されています。 ……が、ここまで読んできた人ならなんとなく察して頂けるかもしれませんが、ごん太はポンプのない時代からのプロホースの愛用者でして、ほとんどこのポンプを使ったことがございません!  ですので、スターターのポンプが壊れたことも、メンテナンスしたこともありません。

結局、ほぼ6~7年間ノーメンテで利用しています。

もちろん、底砂のサイズや硬さ、ゴミの量や使用頻度で大きく変わるはずです。

パッケージ裏面

最後はパッケージ裏。

裏面上方は、組み立て方と各パーツの紹介となっています。

その下方には利用方法が、わかりやすい絵と共に記されています。

その最下部には赤枠注意書きと、黄色背景の注意書きが計二つ。 〝細かい砂を利用する際は良くメンテナンスするように〟(ギクリ) 〝水位が低すぎるとうまく排水できないこともある〟

と記されています。

(※プロホースパッケージ裏面より抜粋)

なお、水位について詳しくは、レビューのパートで述べていきたいと思います

パーツ紹介

ここからは各パーツの紹介となります。

ストレーナーパイプ

水槽内に入れて掃除する部分です。 吸水口から砂利(ソイル)と水をパイプ内にいれ、中ほどで砂利と水を分離させ、上方から水のみを排水する、プロホースの要のパーツとなっています。 このパイプ内で生まれる水流と、パイプの長さがなかなかいい塩梅で、水と砂利が分離されていくのです。 パイプは透明で硬く、軽量なプラスチックでできています。そのため、清掃時の取り回しは極めて良好です。

グリップとジョイントパイプ

握り手の部分となります。 二つのパーツからなり、二つの弁が内蔵され、最上部にはポンプが接続されます。このグリップ内部はパーツが集中していることもあり少々重めで、結果、重心が手のひらに来るようになっています。以上二つの理由が組み合わさり、 つまり程よい角度とストレーナーの固さ・軽さが、そして手元にある重心が、プロホースの清掃時の使いやすさを生み出している…… そう、ごん太は思うのです。 下は、グリップ(左)とジョイントパイプ(右)になります。

ストレーナー

次いでグリップとストレーナーパイプの境界に付くのが、このストレーナーです。 この次のパートで紹介する、ストレーナー弁と一体構造になってます。

砂利やソイルをそのままバケツに流さないため、大き目な格子状のフィルターが付いています。プロホースを利用する際は、底砂がこのストレーナーのフィルターを抜けないよう、以下二点を留意して利用することになります。

  • 目の大きな底砂を使う
  • →大磯砂やソイルなど
  •  
  • 目が細かいのなら比重のある底砂を使う
  • →ガーネットサンド
  •  
  • 目が細かくて軽いのなら水流を弱める
  • →パウダー状ソイル、田砂など

コリドラスでよく利用する田砂は、水流を弱めて注意して掃除すれば、水槽外への流出を防げたと記憶しています。 (もう、10年以上前の話なので、はっきりと覚えていません。) そうは言っても、田砂、さらにはガーネットサンドはストレーナーをくぐり抜けてしまいますから、わずかですが水槽外への流出は免れません。

なお、砂浜系の白くて細かい底砂は、粒のサイズも小さく、比重も軽いためガッツリとバケツへ流れでた記憶があります。 (こちらも10年以上前の記憶) ですから、プロホースをがっつりかけて綺麗な底床を維持したいのなら、そのような底砂はお勧めできません。 ……白くて綺麗なんですけどね。それを維持するのは少々手間や、さらにはお金がかかるのです。

ストレーナー弁・だ円弁

プロホースがプロホースたる、ストレーナーパイプに並ぶ、もう一つの要のパーツ。 二カ所に弁があるおかげで、シャカシャカト水槽内で振るだけで、もしくはシュコシュコとポンプを押すだけで、楽々とサイフォンの原理が始まります。 下の左側はストレーナー弁で、ストレーナーの真上に付いています。右側はだ円弁で、グリップ内に取り付けるものです。

今回ごん太が取り換える古い方の弁はプラスチック製でしたが、この新しいモデルからはシリコン製の弁となりました。 そのおかげで、より簡単に、よりスムーズに、排水をスタートできるようになりました。

スターターポンプ

昔のプロホースは下の画像のようなポンプがなく、シャカシャカトと振るだけでサイフォンの原理をスタートさせる仕組みでした。このスタート方法は慣れれば大変便利なのですが、慣れるまで多少時間がかかります。多少と言っても、2~3回練習すれば体得できるものなのですが、実物を手にしたことがない人にとって、その簡単さを想像してもらうのは至難の業。

ポンプないのぉ?

そう思われてしまっては、手に取ってもらう機会を失ってしまうのです。

――とまぁ、以上はあくまでごん太の妄想なのですが、約10年前に追加アップデートされたのが、この呼び水用のポンプです。 灯油ポンプよりも固めな押し心地でパワーは抜群。数回シュコシュコとポンピングすれば、すぐさまサイフォンの原理が働いて排水が始まります。なかなか、便利なポンプなのです。 ……が、ごん太はシャカシャカ派ですので、ほとんど使うことはありません。

しかし、2種類の方法でサイフォンの原理をスタートできるのが、このプロホースの魅力なのかもしれませんね。

慣れ親しんだ人も、初めて手に取る人も、双方を拒まない姿勢。素敵です。

チューブ

ストレーナーパイプ→グリップと通ってきた、ゴミまみれの飼育水をバケツへといざなうのが、このチューブとなります。長さは 約1.6m。 そのチューブ下端は、ホースと取り付けられるよう外形16mmのジョイント (内径15mmホース取り付け可) が付いています。 うまくサイフォンの原理を利用すれば、 ちょっと離れたバケツにも排水できたりします。 バケツから排水場所までの距離を短くできれば、労力の軽減につながります。なかなか細やかな気遣いですね。

チューブクリップ

チューブとバケツを固定するパーツです。 プロホースはキスゴムではなくて、このプラスチックパーツでバケツとチューブを固定します。バケツのふちに引っ掛かるもので、キスゴムなどと比べると強く固定できます。 ですから、目を離したすきに排水チューブがバケツから外れて大惨事になることは、ほとんどありません。

チューブクリップをホースに取り付けて、バケツのふちにハメて、ホースがバケツからずれないようにしてから、排水を開始します。 これを取り付けないと……詳しくは後述したいと思いますが、ようするにダバーします! キケン!

流量調節クリップ

プロホース内に通る水流を絞るパーツです。 L字型の穴が開いており、ここにチューブを通し押しつぶし、水流を抑えるような仕組みとなっています。

ホースを押し込む部分の穴は、徐々に先細りしたものとなっており、抑える水の量に強弱をつけられます。

……が、実はごん太このパーツをあまり使ったことはありません。 左手にホースをU字に握りつつ、右手のプロホースで水槽内清掃。 水流が強すぎたら左手のホースを強く握り、V字にして押し潰し水流ダウン。 そんな水流調整のスタイルがすっかり馴染んでしまっているからです。両手がふさがってしまいますが、流量を思うがままにコントロールできるので、なかなか便利だったりするのです。

組み立てて使ってみる

このパートでは、上でも紹介したパーツを組み立て、底床掃除をするところまで、紹介していきたいと思います。

組み立て

それでは、上でも紹介したパーツを組み立てていきたいと思います。 まずはグリップを用意します。

このグリップに、スターターポンプを取り付けます。こちらは指し込む位置に、「向き」はありません。

ついで、ストレーナー(ストレーナー弁)を取り付けます。取り付ける箇所は、グリップのストレーナーパイプを指しこむ側となります。 グリップとストレーナーには向きがあり、グリップ側のでっぱりとストレーナーの凹みが、噛み合うように指し込みます。

さらに、グリップの排水側にだ円弁を取り付けます。 こちらも向きがあり、同じくでっぱりとくぼみを合わせるようにして取り付けます。

だ円弁を取り付けましたら、今度はジョイントパイプなる物を、グリップに取り付けます。

ここまできたら、グリップのストレーナー弁側に、ストレーナーパイプをはめ込みます

今度は、反対のジョイントパイプ側に、チューブをはめ込みます。なお、 チューブには向きがあり、穴が小さい方をジョイントパイプに取り付けてください。

取り付けたチューブ中ほどに、流量調節クリップを取り付けます。取り付ける場所は、右手でプロホースを持ち水槽内に入れたときに、左手で操作できる位置がいいでしょう。

最後にチューブクリップを取り付けて出来上がりです。 せっかく組み立て終わりましたので、この新しいプロホースで水槽掃除をしていきたいと思います。

使ってみる

まずはガラス面や器具の清掃!

プロホースを利用するにあたり、まずは水槽内器具やガラス内面の清掃をしましょう。水草のトリミングも、なるべくプロホースを利用する前に済ませておきます。

プロホースは排水をしながら、水槽の底床を掃除する器具です。

清掃やトリミングで出たコケや水草の切れ端は、汚れた水や底床内に溜まったゴミと一緒に水槽外に排出すると、二度手間にならなくて便利です。

バケツとプロホースを固定する!

さぁ、清掃を進めてプロホースを使える状態となりました。 なにはともあれ、まずはチューブクリップをバケツのフチに挟み……

プロホースのチューブとバケツを必ず固定しましょう!

これをしないと、ホースがバケツから外れ、床が大海原になります……。

排水をスタートさせる

次いで、プロホースを水槽内に入れます。

そして、スターターポンプを5~6回スコスコと手押し、もしくはシャカシャカとプロホースのストレーナーパイプを水に入れたまま上下に振ります。すると、下のように飼育水がプロホースに吸い込まれ始めます。

水流を調節しよう!

この時水流が強すぎると、底砂がストレーナーまで上がってくることがあります。

(一つ前の写真と比べて、底砂が上の方に上がってきています)

大きな底砂はストレーナーに詰まり、水流が弱まって掃除能力が落ちます。また小さな底砂はストレーナーをくぐり抜け、バケツへ排出されていきます。 どちらの底砂でも、強すぎる水流は不都合ですので、流量調節クリップやチューブを手で握り潰すなどして、水流を弱めます。

(水流を弱めると、底砂が低い位置で舞うようになります)

掃除が終わったら……

掃除が終わったら、水槽からプロホースを抜きます。 サイフォンの原理が効いている状態でプロホースのを抜くと、ストレーナーに絡まったゴミが水槽内に逆流することもあります。 気になる人は、ストレーナーパイプの吸水部を手で押さえながら水槽から取り出し、パイプ内の水はバケツに出してしまうといいでしょう。

プロホースを掛け終えた水槽は↓のような感じとなります。

フィルターの流量次第ですが、今のごん太の環境では若干水が濁ります。なお、バケツに溜まった水槽の汚れは……

まるで墨汁のように黒光しています……。

注水して掃除完了!

最後に水を足して……

さらに、10分ほど経てば、濁りも消え、透き通った水に元通り。

水槽掃除完了です!

掃除し終えたところで、そろそろこの記事の本題に移りたいと思います。

プロホースの特徴

このパートではプロホースの特徴について、まずはメリット、次いでデメリットの順に述べていきたいと思います。

耐久性あり

ごん太は、十数年に及ぶアクアリウムライフの中で、プロホースが故障したり破損した憂き目に遭ったことがありません。初めて購入したものは最低でも4~5年間、次いで購入したものは6~7年ほど利用しましたが、壊れてしまって全く持って使い物にならない! という憂き目に遭ったことはありません。 もちろん、底砂の質やゴミの量、さらには掃除の回数によりけりなので、断言はできないのですが、

十分に信頼できる耐久性です。

それでも、ウィークポイントもあります。 排水の流れ道に二つの弁があり、そこを通る空気や水の流れを一方方向にして、サイフォンの原理を作動させる。そんなプロホースの仕組みですから……

ゴミが弁に挟まって閉じなくなり、サイフォンの原理がスタートできない!

実によくあるトラブルです。今までの経験上、そのように感じています。 そのようなトラブルが起きた時は、パッケージに記されている通り、分解してメンテナンスするのが一番です。 ……が、ごん太は大変物臭な性格なので、上でも記した通りメンテナンスなどほとんどしたことがありません。では、弁に何か物が引っ掛かって排水されない時はどうしているのか?  チューブの先にある排水部に口をつけて息を吸い込み、無理やりサイフォンの原理を働かせ、プロホース内の弁を洗浄しています。 (決してこの直し方を進めているわけではありません。) なかなか荒っぽいプロホースの直し方なのですが、ごん太はそれで壊れたことがありません。

そんな荒療治にも耐えてくれる道具なわけですから、やはり耐久性はなかなかのものだと感じています。さすがの水作です。

取り回しが良いので底床を掃除しやすい

パーツ紹介のパートでも述べましたが、グリップとストレーナーパイプの重さのバランスが良く手元に重心があり、さらにはパイプが軽くて硬いため、その操作性は大変良好です。 一度プロホースを使ってみればわかりますが……

水槽内の底床を、雑巾がけのように丁寧に掃除する。そんなことは造作もないことです。

また、水流がほどよく強いのもGOODな点です。パイプが届かない、入らない場所でも水流で底砂を吸い込めば、簡単にお掃除ができます。ヒーターの下や、ストレーナースポンジの奥、流木の隙間など、手が届かないところまで綺麗に掃除ができます。

水槽内に水がある限り、サイフォンの原理が続く限り、意のままに底床を掃除できます。

ごん太は、このプロホースなしにプレコ飼育、さらに言えばソコモノの飼育などは、到底考えられません。他の底物……例えばコリドラスの田砂掃除や、ポリプテルスの糞取り、コメットや和金の大磯砂掃除にも、過去お世話になりました。 本当に素晴らしい清掃道具です。

パイプ内に渦巻きが出来て良くゴミがとれる

上でも軽く触れましたが、プロホースが生み出す水流はかなりのものです。 その水流がパイプ内ではサイクロン掃除機のように渦巻きを作り出し、ゴミと底砂を分離するのに一役買っています。 また、パイプの長さと太さが絶妙で、とりわけ大磯砂やガーネットサンドなどは、ストレーナーに詰まることなく、ゴミだけが水槽の外へと排出されていきます。

あまりにもゴミが良くとれるので、初めて利用した際には、普段以上に水を抜いてしまうこと請け合いです。

かく言うごん太も初めて利用した時には、底砂からひっきりなしに掘り出され続けるプレコの糞を、一心不乱にバケツに流していたものです。 取り回しが良くて、ゴミが良くとれる。そんな道具を当たり前のように利用してきましたが、やはりプロホースは凄い! そう言わざるを得ません。

なお、比重の軽いソイルや砂系の砂利は、ストレーナーに詰まりやすいので、掃除の際は流量調節クリップなどで水流を抑えて掃除するなり、詰まりそうになったら左手でホースを握り潰して水流を止めるなりして利用してください。 水流を意のままに操れるようになると、より一層プロホースが頼もしく感じられるはずです。

慣れれば排水スタートらくらく

このプロホースには、本体を上下に振り排水弁を利用するものと、ポンプを利用するもの。計二つの排水スタート方法があります。排水口に口を当てて息を吸い込む必要はありません。

「飼育水が口の中にこんにちわ!」そんなことは、起こり得ないのです。

とりわけ、本体を上下に振るだけでスタートさせる方法は大変便利です。水面が多少波立つという注意点もありますが、慣れてくれば1~2秒シャカシャカトと振るだけで、素早く排水をスタートできます。お勧めな排水スタート方法です。

モーターがない!

このプロホースはサイフォンの原理だけで、排水と底床の清掃をする道具です。そのため、電動ポンプが付いていません。一見水流が弱く綺麗に掃除できないように思えますが、いままで述べてきたようにそんなことは一切ありません。

むしろ電動ポンプが付いていないメリットが、一際輝いている逸品となっています。

一つ一つ紹介していると、話が長くなりますので、ここではそんなメリットについて箇条書きでまとめてみました。

モーターがないから……

  • 安い
  • コンパクトで取り回しが良い
  • 軽いので疲れない
  • 電源/電池いらず
  • コード長に左右されない
  • 漏電の心配がない

そんな、便利なプロホースですが、欠点もあります。 次のパートからはその紹介となります。

ほったらかし排水できない

プロホースは、飼育水を利用して掃除する道具であって、排水専用の道具ではありません。一定の水位となったらサイフォンの原理が終わり、排水が止まる仕組みがないのです。吸水部たるパイプの先端が、水槽内で一定の高さを保つためのキスゴムや、固定パーツのようなものがないのです。 そのため、プロホースで清掃した後、水位がまだ高く排水が不十分のときには、水槽の内壁に立てかけて水位が下がるのを待つことになります。当然パイプの先端は底床に触れていますから、放置しておけば水槽の水がすべてなくなるまで排水し続けます。もちろん、そんなことを許すはずもなく……

結局は、排水が終わるまで付きっ切りで見ていなくてはなりません。

プロホースからチューブを取り外し、それを別途ホースやチューブを固定するパーツを用意して排水すれば、時間を奪われることもなくなるとは思いますが……。 やはり、一歩間違えれば床一面水浸しになる可能性もありますから、そのような行為は避けた方が無難なのかもしれません。

換水時の排水は多少時間が掛かっても、自分の目で見届けるのがなにかと安心です。

サイフォンの原理なので……

このプロホースは、サイフォンの原理を利用した、水槽用掃除用品です。 そのため掃除をするには、まずサイフォンの原理を起こすことになるのですが……

不慣れなうちは、サイフォンに四苦八苦するかもしれません。

とりわけ、外部フィルター以外のろ過器を選んだ初心者さんにとって、サイフォンの原理を慣れ親しむ機会は、このような掃除用品を除いて日常生活上では大変少ないです。 かく言うごん太も、モーターないのになぜ水が排出されていくのか、不思議でたまりませんでした。サイフォンの原理への理解が少ないと、緊急時にどのようにすれば排水が止まるのか咄嗟にわからなかったりします。

初めて利用する際は、風呂場にバケツなどを用意して、軽く練習しておくことをお勧めします。

また、シャカシャカトと上下に振って排水をスタートさせるのにも、多少コツがいります。 2~3回練習しないと、綺麗にスタートさせるのは難しいかもしれません。

――しかし、慣れのいるスタート方法については、今やもう昔の話。 いまのプロホースには、手押しポンプが付いています。

面倒でしたら、シュコシュコとポンピングしてさっさと排水をスタートさせてしまいましょう。どのようにスタートさせても、プロホースの掃除性能は変わらないのです。

チューブクリップで必ずバケツとチューブを固定しましょう

プロホースのチューブは、径が細いこともありどっしりとした重さはありません。それが取り回しの良さにも、つながっているとごん太は感じているのですが……。 そのため、バケツとこのチューブをチューブクリップでしっかりと固定しておかないと、いつの間にかバケツから外れて、床に排水していた……なんてことも起こり得ます。

はい。 物臭なごん太は、過去にやらかしました。

その時は、クリップで固定するのが面倒で、固定しないままプロホースで排水していました。排水が進むにつれて、バケツに水が溜まり落水音が小さくなるのですが、いつまでたっても排水音はけたたましいまま。最終的に、足の裏に冷たさを感じて、自分の大失敗に気が付くところとなりました。

必ずチューブクリップで、チューブとバケツは固定しましょう!

(※プロホース・パッケージ裏面注意書きより抜粋) サイフォンの原理を利用しているので落差が必要

何度も書いていますが、このプロホースで清掃するには、サイフォンの原理が必要です。サイフォンの原理が正しく働くためには、水面と排出口に落差がいるのです。

プロホースのパッケージにも、排水口(チューブ下端)と水槽底面の差が、50cm以上必要だと記されています。

(※プロホース・パッケージ裏面注意書きより抜粋)

床に置いた水槽……なんてものはなかなかないかもしれませんが、例えば地べたに置いた水深の浅い睡蓮鉢では、プロホースを利用するのが難しいです。サイフォンの原理が働かないからです。

また、サイフォンの原理を利用するために、水槽内に水があることが前提となります。排水しながら掃除をしてもなお、掃除が足らず水位が低下しすぎた際には、難しい判断を迫られることになります。 つまり……

水が足らなくなったらどうするか?

  • 足し水をしてまで、底床掃除を優先するか?
  • 水質の急変を防ぐため、底床掃除を中止するか?

という問題です。 水槽によりケースバイケースなのですが、ごん太としては生体優先という考えのもと、後者を選択します。 清掃が足らないなら、また明日プロホースを掛ければいいだけのことですからね。

チューブが透明なので……

プロホースのチューブは、外部フィルターで利用されているホースと違い、径が小さいので掃除がしづらくなっています。さらに悪いことに透明のチューブですから、内部が汚れると大変よく目立ちます。直接水槽内に入れるものではありませんから、薄めた塩素に漬け込めば、汚れは取れるのですが……。正直、この掃除が大変面倒に感じます。

――掃除用具の掃除……どうしたものか――

エーハイムやテトラのホースのように、汚れの分かりづらいグリーンやブラックではだめなんですかね? おそらくは、チューブ内でゴミや底砂が詰まったとき、すぐにわかるために透明なのだとは思いますが……。

ごん太なりの総評

ごん太がプロホースを手にしたのは、2000年代初頭のことです。ごん太が存在を知って十数年以上がたとうとしていますが、そのプロホースの登場は、1991年のことのようです。プロホースは30歳ということになります。

アクアリウムという趣味が続ければ続けるほどに、ロングセラー商品が多いことに気が付かされます。フィルターではエーハイムのクラシックシリーズや、水作の水作エイト、さらにはテトラのスポンジフィルター。餌でしたらテトラのテトラミンやひかりクレストプレコ。水質調整剤でしたらコントラコロラインとアクアセイフ。パッと思いつくだけ記してみましたが、各社の有名な製品名が、雪崩となって頭の中に浮かび上がってきます。それら、ロングセラー商品の共通点は……

良い商品は売れる、売れ続けるから市場で生き続ける。

プロホースも同じでしょう。オンリーワンな性能を持って生まれ、後から出て来る似たような性能のライバルを抑えながらも、生き残り続けるのです。

水作プロホースは初心者の人も、まだ手にしたことがない人も、一度は使ってみても損はない商品です。

というわけで、今回のレビューはここまで。 長文読んでいただき、ありがとうございました。

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